心霊スポット巡りをやめた理由

今から10年ほど前でしょうか・・・その頃私の周りでは心霊スポットに行き、写真や動画を撮ったりする事が流行っていました。ある夏の日の夜、宮城県の自殺名所である橋に友達と肝試しに行った時の話です。

あの夜のこと

到着したのは深夜1時過ぎ、夜中って事もあり周りは真っ暗。橋の近くに車を停めて、懐中電灯で足元を照らしながら、
みんなでワイワイ話しながら歩いて向かいました。

到着すると私は携帯を構えて、橋を行ったり来たり、欄干から身を乗り出すようにして橋の下をのぞき込んだりを撮影をはじめました。しばらくして一通り辺りの撮り終わると、橋以外は特に観る物もないので、帰って動画で見直そうという話になるのですが・・・。
手を滑らせ橋の下に携帯を落としてしまったのです。

橋の下へ

橋の下に降りて行くための階段もあるのですが、その先は漆黒の闇。下に行くのは怖くてイヤだけど、携帯落としたまま帰れない、仕方なく探すことにしました。
恐る恐る階段を降りて半分ぐらいまできた時のことです、下の方から上がってくる人が見えてきて、突然だった事もあって、幽霊と思い声を出して驚いてしまったのです！

「これ、あんたたちのか？ほら。もうこんなところに来るなよ。」と言いながらおじさんがやってきて、携帯を手渡されると階段を下りていきました。

動画をみると？

携帯が見つかったことに安堵し家に戻り、さっそく動画を見ようと携帯をチェックすると、橋から落ちたのに大きな傷や見た目に壊れた部分はありません。でも、撮ったはずの動画には画面が割れたようにたくさん線が入っており、全く観れたものではなかったのです。
でもなぜか、「こんなところにくるなよ。」の一言だけがはっきりと録音されていたので、きっとおじさんがいたずらしたんだろうと思ったのでした。

後日、改めて友人たちと集まって、なにか奇妙なモノが映り込んでないか動画を見返そうという事になりましたが、なぜか携帯のフォルダからあの時の動画だけが全て無くなっていたのです。

疑問

なぜ、あのおじさんは懐中電灯も持っていなかったのに携帯を見つけれたのか？
渡された後、なぜ橋の下に帰って行ったのか・・・いまだに分かりません。
この出来事を機に心霊スポット巡りをやめました。

※画像はイメージです。