日本ファルコムの硬派アクションゲーム「レッドアラート」の思い出

ゲームの話

「夢幻戦士ヴァリス」に「コズミックファンタジー」などの、1990年代の名作ゲームを販売した日本テレネットの名作の中に、実は硬派なアクションゲームがある事を御存じでしょうか?
当時においてはまだゲーム市場は任天堂のスーパーファミコンが市場を独占しており、格闘ゲームやRPGなどが人気を博し、スーパーファミコンがゲーム機として一番メジャーな機器でもあった時代。

その影でひっそりとして名作を数多く生み出していたのが「PCエンジンCD-ROM2」です。
この「PCエンジンCD-ROM2」は、当時では画期的だった喋る演出と、動くアニメーション演出が売りの機体でもありました。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト

後に名作とも言われる「エメラルドドラゴン」や「天外魔境」などの名作も、この「PCエンジンCD-ROM2」で販売されていました。
その中でも日本テレネットは、プレイできるOVA作品として「夢幻戦士ヴァリス」「コズミックファンタジー」を発表し、アドベンチャー形式で映像とゲームが楽しめる作品として当時は画期的なげーむでした。

「夢幻戦士ヴァリス」は美少女ゲームの先駆け、知る人ぞ知る名作SFアニメ『コズミックファンタジー』などを出していた「日本テレネット」。
その中で名作とも言える、アクションゲームがあったのです。その名も「RED ALERT」(レッド・アラート)です。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト

さて、どんなゲームかと言えば、簡単に説明すると以下の様になります。

世界征服を企む国際的武装テロ集団「フォースプロジェクト」によって、戦友と部隊を失ってしまったワンマンアーミーの「ガイ・カザマ」が、復讐の為に、「フォースプロジェクト」に挑むと、実に熱い内容のミリタリーな作品となっています。

しかもこの作品の主人公の「ガイ・カザマ」は、あの「北斗の拳」のケンシロウや「シティーハンター」の冴羽亮、「キン肉マン」のキン肉マンなど、多くの二枚目キャラを演じた神谷明さんが演じており、ゲームもハリウッドアクション映画のノリである「ランボー」や「コマンド」の様なマッチョなワンマンアーミーが颯爽と活躍する、実に硬派な内容でゲームが進んでいきます。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト

アニメーション部分は豪華声優陣が出演し、主人公のガイ・カザマの声には、神谷明さんが演じ、ガイ・カザマの協力者となるレナード長官の声は戸谷公次さんが出演し、ヒロインとなるケイの声には、半谷きみえが起用され、ラスボスとなるガルシア博士の声には、あの銀河万丈さんと実に豪華なラインナップとなっています。

見ごたえのあるアニメーションから、アクションシーンとなる場面は、従来のシューティングアクションゲームみたく、キャラクターを操作し、湧き出てくる敵を撃ち倒していく内容にまとめられており、ありふれたシューティングと思いきや、撃たれる敵の倒れる演出や、ステージボスと対峙する時に会話が流れる等、やりごたえ十分な作品として仕上がっていました。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト

でも・・・筐体が当時高価な事もあって、一部のマニア層にしか受け入れられなかった「PCエンジンCD-ROM2」ゆえに、あまり知られる事はなく、知る人ぞ知る中でも、もっともマニアックなゲームとされてあまり評価を受けなかった作品でもありました。
それ故に配信販売される事はなく、リバイバルなどもされずに「PCエンジンCD-ROM2」の多く出ていたソフトの中でも隠された名作ともなってしまったのです。

でも豪華声優陣達が出演し神谷明さんファンには堪らない、実にやりがいのあるアクションゲームである、『RED ALERT』(レッド・アラート)は出る時代が良ければ、それなりに評価を受けていたのかもしれません。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト


Writing by イバ・ヨシアキ

神谷明さんと聴けば、筆者は「キン肉マン」や「ケンシロウ」を思い出してしまう世代の人間です。
子どもの頃はあんなカッコイイ声ならばと、神谷明さんに憧れていた時期もありましたが、もし叶うならば大塚明夫さんの声が望ましいです。
ハスキーなボイスに成りたい、そんな年代のライターですがよろしくお願いいたします。

(C) 1989 RED ALERT 日本テレネット/新日本レーザーソフト