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環太平洋合同演習(リムパック)中国を仮想敵と想定?

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米海軍主催で本年(2018年)の6月下旬からハワイ沖で開催れる世界最大規模の軍事演習「環太平洋合同演習」(リムパック)に、中国海軍が直前になってアメリカから招待を取り消される事となりました。

リムパックはアメリカの同盟国などの20カ国以上の軍が参加をする合同演習で、1971年から凡そ1年毎に実施されています。今回は6月27日から8月2日にかけて実施される予定となっています。中国は2014年と2016年の2回、このリムパックに参加をしていました。これはアメリカのオバマ前政権が、中国に対しての融和策のひとつとしてっ許可・招待していたものでした。

ところが今年は、米国防総省が5月23日に、今回のリムパックへ中国海軍の招待の取り消しを発表しました。理由としては、中国が南シナ海において人工島の軍事拠点化を継続しており、「地域を不安定化させている」ことを挙げました。

中国不参加となる今回のリムパックでは、海上部隊ではない陸自衛隊自とアメリカ陸軍が陸自の最新鋭SSM「12式」を使用した共同訓練を初めて実施予定となっています。この目的は、中国海軍艦艇への抑止力及び対処力強化にあるとされています。SSMは沿岸防衛を実施する目的にて地上から発射されるもので、洋上に出ても低空で飛行します。12式の射程は約200キロといわれており、発射機1両から6発が発射可能となっています。

12式は中国海軍艦艇の脅威に対する陸上自衛隊の南西防衛力の中心兵器です。鹿児島県の奄美大島や沖縄県の宮古島などに配備する計画が進められています。かたや、この中国の脅威の対象から離れているアメリカには沿岸防衛用のSSMは不必要とされてきたため、アメリカ軍はSSMを保有していません。

しかし、中国海軍への対策としてアメリカ軍もSSMの運用に興味を示し始めているのです。防衛省の上層部では「南シナ海での対中国の策としてSSMが必要と認識しはじめたからだ」と指摘されています。米軍は共同訓練を通じSSMの装備・運用のノウハウを陸自から習得し、将来的には自衛隊が東シナ海で進めている南西防衛を南シナ海に援用することを視野に入れているようです。

eyecatch credit:By U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Dylan McCord [Public domain], via Wikimedia Commons

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