キョンシー映画を語る上で、流行っていた時期に様々なキョンシー映画が作られ、中にはとんでもない内容の映画がありました。今回はその中でもカルト的伝説を誇るキョンシー映画を語りたいと思います。
そのタイトルは「ロボハンター 霊幻暗黒團大戦争」
タイトルからすればキョンシー映画とは思えない内容なのですが、パッケージを見てみればロボコップとキョンシーが戦っている・・・信じられない絵柄が拝めてしまいます。
当時、あのロボコップがキョンシーと戦っているのかと考えてしまい、迷わずに借りてしまったのですが内容のあまりの凄さに度肝を抜かれてしまいます。
本作はSFアクション映画「ロボコップ」が大ヒットしたので二番煎じにと創り上げた作品なのですが、ロボコップの版権許可が下りていません。一応にジャンルは「実写特撮SFホラーアクション映画」と題を打ち、ロボコップみたいな主人公と敵役には香港映画の「霊幻道士」シリーズのキョンシーを登場させて対決させる・・・色々と怖いもの知らずな試みで作り出されたです。
一応に香港電影博’88特別招待作品にもノミネートされています。版権がゆるい時代だったとは言え、今の時代なら間違いなくにアウトに炎上な案件ですね。
あらすじ
敏腕麻薬捜査官トムによって頭を悩ます、とある犯罪組織のボス。
凄腕のキョンシー使いである道士を雇って、死体としてのキョンシーの体内に麻薬を隠して密輸するのですが、間抜けな部下がキョンシーを蘇らせてしまいます。
道士が麻薬によって凶暴化するキョンシーを抑え込もうとすると、女幽霊のクリスティーンが現れ、恋人のピーターがキョンシーとなってしまい、死後に結ばれる約束したのに結ばれなくなったと道士に詰め寄よる。クリスティーンをなだめ、道士は彼女と彼を結婚させる事を条件に共闘を持ち掛け、道士はキョンシーと女幽霊を配下に。
襲撃チームを組織するトムは、そんな異形の相手とは知らず、道士のアジトへと乗り込んで、不死身のキョンシー相手にトムとチームは全滅。トムの訃報に麻薬捜査局の上司は、苦渋の決断を強いられ、キョンシーに対抗すべく彼をロボット警官ロボハンターとして復活させる計画を実行に移します。
はたしてトムはキョンシー達を倒す事が出来るのでしょうか?
みどころ
まずこの映画を語る上で忘れてはいけないのが、ロボハンターのトム。
ロボコップ本家と比べてあまりにも貧弱、使用する銃も手作り感が否めない代物で、当時の子ども心に違和感を覚えたものです。
しかし、キョンシーのアクションシーンにはだいぶに力が入っており、砂浜での決闘シーンなどは実に見どころとなっています。出来ればとまたロボハンターの活躍を見たいものなのですが、この作品のリメイクは難しいそうですねぇ。
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