MENU

此処に一つの極点を見た?「ロマンシング サ・ガ3」をご紹介!

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

テーブルトーク・ロールプレイングゲームとも呼ばれるそれは、紙とペン、サイコロなどの道具を使ってルールブック等に記載された仕掛けを様々に組み上げ、自分達で「演技(ロールプレイ)」を楽しむ「ゲーム」の一つです。

最近では映画化が話題となった「ダンジョン&ドラゴンズ」等がその端緒として有名なジャンルであり、これをコンピューターゲームにおいても「ロールプレイングゲーム」として様々なタイトルが今日に至るも人気を博しています。
その中にあって「幾つかの類型から主人公を選択」し「(一応の結末が用意されてはいる)物語の世界を思うように踏破する」というTRPGの形態に最も近く高い完成度に至ったと言える作品が、今回ご紹介する「ロマンシング サ・ガ3」です。

それぞれの主人公が直面する運命と正面から向き合うも良し、プレイヤーの欲望赴くままに世界を駆け巡るも良しの「フリー」なプレイ感覚を完成させた一作、是非お知り置き下さい!

目次

未曾有の闇が訪れを告げる世界で、あなたは運命にどう向き合うのか。

物語に結末はあれど、その道筋に貴賎無し、選択こそが物語を作る「自由」な世界をご覧あれ!
600年に1度、死の星によって起こる太陽食”死食”…その年に生まれた新たな命は等しく死に絶えるという現象の中で、たった1人が”運命の子”として生き残る世界を舞台に物語は語られます。

最初の運命の子は死に魅入られ「魔王」となり破壊と暴虐を恣に、その600年後には魔王の再来を恐れた人々からの殺意を始めとしたあらゆる死の運命をはね除け「聖王」として世に安寧をもたらしました。
そして物語は3度目の死食を迎えた十数年後…世界の何処かに生まれたであろう「運命の子」が長じる中で、聖王の遺した護りが薄れ世に再び動乱が起きようとする時代、ある領主の継承問題が巻き起こす事件から物語は幕を開けます。

本作の「主人公」としていわゆる「ひな型」となるのがこの「事件」に関わる8人の男女であり、1人を選んでそのステータスを左右する得意武器や生まれた日を示す「宿星」を選ぶ事で「キャラメイク」が完成します。

スーパーファミコン時代という容量制限

スーパーファミコン時代という容量制限の大きい時代故、2023年現在で言うような「キャラメイク」程の自由度は無いものの、8人それぞれに用意された「運命の発端」とも言うべき少しずつ違った物語や役割が与えられている事から視点を変えて何度も遊ぶという事が可能な「自由度」があります。見方を変えると「選ばなかった選択肢の先がとても気になる」構造となっています。

更にこの「選択肢」というのも、本作は発端となる「事件」と「最終的な結末へ至る道」のみ収束しているもので、道中の大小様々な出来事が文字通り「フリーシナリオ」として用意されています。
「何を選び」「何を選ばない」かだけでなく「どんな順序で進むか」といった事までが後々の物語に影響を与えていく事もあり、結末へ至るまで「どのような物語を描くか」という楽しみ方まで含めた「自由な」世界が広がっています。

そんな「自由」な世界ではありますが、ファンタジックな世界で「冒険」となればやはり軸を為すのは「戦闘」。凶悪な怪物が蠢く危険な場所で、立身出世や一攫千金を目指すバトルシーンは外せません。

「ひらめき」等のシステムが有名

「ロマンシング サ・ガ」シリーズと言えば名作の誉れ高き「~2」が大成させた「ひらめき」等のシステムが有名ですが、本作もそれを受け継ぎ、よりシンプルに色々な方策を試す事が出来る形態となっています。

様々な武具、或いは己の肉体や奇想天外な術を駆使して戦い強敵を打ち倒す…ドラマチックなバトルシーンを彩るのは、スーパーファミコン期においても最高クラスと言って良い美麗なグラフィックと演出の数々、そして「イトケン」の愛称で知られる伊藤賢治氏のアグレッシヴなサウンドが激しい戦闘を更に盛り上げます。
本作では伊藤賢治氏制作の楽曲でも特に人気・知名度の高い「四魔貴族バトル(2)」のBGMが収録されており、この曲が流れる戦闘の興奮を味わうだけでも本作をプレイする価値があったと言えるものでした。

その行く末は王道か、覇道か、蛇の道か。

シンプルながらそこまでやるかと唸りたくなる「サブシステム」で彩られた「別次元の戦い」こそ本作の魅力なり!

「ロマンシング」な「サ・ガ」という作品名からも分かる通り、本作の世界はファンタジックでロマン溢れる「冒険」の世界である事は、ゲームを開始して目の前に広がる物語から分かるものでしょう。
しかし、本作の「楽しみ」となる部分はそれに留まらない部分にまで広がります。

本作を特徴付ける「戦い」のバリエーション…それは個人、或いは精々複数人による切った貼ったの剣戟だけでなく、数千対数千に及ぶ「マスコンバット(集団戦闘)」から、金銭と心理をカードに戦う「トレード(買収)」果ては領民の生活と国家の威信を秤に掛けて戦う「国政」まで、シンプルなサブシステムで組まれたものながら馬鹿にならない奥深さを以てプレイヤーに挑戦状を叩き付けてくるのです。

「マスコンバット(集団戦闘)」は、文字通りの集団…単位にして「数千人」という集団を指揮するというもので、プレイヤーは「指揮」という都合上戦闘前の陣形を組み、戦闘開始後は幾つかの簡易な命令を駆使して敵の脅威を退けるというものになります。

環境的制約を逆手に取った演出

この「集団対集団による乱戦である以上、細かな状況把握はほぼ不可能」という環境的制約を逆手に取った「演出」は見事であり、不自由な戦いにやきもきする中で効果的な一手を見出せた時の快感はひとしおという「危険な遊び」となっています。

「国政」は、主人公のうち「領主」となる一人を選ぶ事で向き合う事が出来るようになるものです。
実利的な観点としては「マスコンバットの為の戦力拡充」…国力を軍事増強に向ける為の、言うなれば「サブのサブ」となるシステムであり、プレイとしては無視しても構わない部分ではあります。

しかし、手を付けなくても良いシステムである為か「良好な状態を勝ち取る」にはゲーム内最高難易度とも言える極めて難解なバランスに仕上げられており、シンプルな中に開発サイドからの「挑戦」を感じさせるものとなっています。
(実は筆者、この「挑戦」に勝った験しが未だありません…!)

気宇壮大な展開

「トレード(買収)」は、物語の道中においてある大商人から商業界に参画しないかと気楽な話を持ち掛けられる事で始まるサブゲームです。
世界各地に点在する優良企業や前途有望な組織を見出しては買収を重ね、仁義無き商業界を平定せよ…と、気宇壮大な展開はこれだけで一つの物語になるのではないかとすら思えてしまうものです。

実際この買収劇が軌道に乗り出すと、武闘派の無頼漢だったはずの主人公が冒険そっちのけで各地の企業を探し出し、挙句の果てに恩義有る大商人までも含めた世界の全てを買収せずに居られなくなってしまった…というプレイの思い出もあったものです。

これらの「シンプルなサブシステム」というのが、今日思い返せば如何にも「TRPGライク」と感じられるもので、いずれも幾つかの選択肢と紐付けられたデータを多重・高速で処理をするテレビゲームなればこそ盛り込む事が出来たものとなっています。
シンプル故に、これらをコンプリートした所でエンディングなどに関わる事も無いものではありましたが、そのせいであるのかのめり込んではムキになってプレイした思い出に彩られた要素である事もまた事実です。

その独特なプレイ感覚こそ、他作品に無い一味違った没入

本作は人気シリーズの一角である事から、過去様々な媒体によって配信、リマスターが行われて来た作品です。現在でも各ハードやスマートフォンでもプレイ可能なリマスター版が配信されており、プレイの敷居自体は高くないものになっています。
ただ、それ故敢えて知って頂きたい事として、本作の「プレイ感覚」…特に「メニュー画面」や「文字表示」等にまで現れた独特のクセを持った「ユーザーインターフェース(UI)」部分のこだわりとして、可能であるならスーパーファミコンでのプレイ感覚を味わってもらえれば最上であると言わせて頂くものです。

今にして改めて思えば、その独特なプレイ感覚こそは、他作品に無い一味違った没入感・・・まるで古びた古文書を手に、次々と現れて来る見た事も無いおとぎ話や伝説を「直に」触れる感覚ではなかったかと思えるものでした。
わざわざにハードルを上げてしまうような話ではありますが、そこまでも含めて「楽しみ」を共有して頂けるなら大変嬉しく思う次第です。

ネタも多い「~2」を名作と呼ぶ声を良く聞いた世代ではありますが、実は筆者「~2」はプレイして居りません!でも「~3」だって面白いんですと思い出を込めて一筆啓上致します!

(C) 1995 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも感想を書いて!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次