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ロメリア戦記~崖っぷちの令嬢が人類のために立ち上がる?!

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異世界転生・ループものと並ぶ、人気のジャンル「パーティ追放もの」。
今回ご紹介する『ロメリア戦記?伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する?』(漫画:上戸 亮/原作:有山リョウ/キャラクター原案:コダマ)も、そんなパーティ追放ものに連なる作品だ。しかも、悪役令嬢もののお約束でもある「婚約破棄」の要素まで入っている。

これだけ聞くと、あまりのてんこ盛りさにちょっと胸焼けした読者もいるかもしれない。だが、本作の真の魅力は流行の天丼ではない。崖っぷちの主人公が活路を見出すのは、転生前の記憶でもチートでもなく、知力と交渉力。このシブさが本作いちばんの見どころ。『ロメリア戦記』。
一体どんな面白さが詰まった作品なのか。さらにくわしくその魅力に迫ってみよう。

目次

パーティ追放!婚約破棄!崖っぷちの令嬢が人類のために立ち上がる?

今回ご紹介する漫画、『ロメリア戦記?伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する?』は、ライトノベル原作のコミカライズ。いわゆる「なろう系」と呼ばれるタイプの作品だ。その出自(?)に相応しく、「パーティ追放」「婚約破棄」など剣と魔法の世界に「お約束」の要素が散りばめられたストーリーの作品でもある。

・・・と、これだけではわかりづらいので、ひとまずあらすじを追ってみよう。物語は剣と魔法の王国。主人公の伯爵令嬢ロメリアは、王子率いるパーティの一員として魔王討伐に参加。みごと魔王を討伐するも、ロメリアは婚約者であった王子(仲間たちのリーダーでもある)から突然婚約破棄を告げられ、パーティからも追い出されてしまう。ここまではお約束。王子たちと袂を分かち、故郷に帰ったロメリアが選んだ道は、なんと伯爵令嬢として自軍を編成し、未だ人類を脅かす存在である、魔王軍の残党から人々を守ることだったーー。というのがざっとしたストーリー。

ご覧の通り、無能のレッテルを貼られパーティを追放されたり、心変わりした婚約者から婚約破棄を告げられたりと言った導入部の展開は「あるある」だ。
だが、ロメリアが追放後選んだ道は、自分を捨てた王子への復讐でも、チートを使った成り上がりでもなく、魔王軍残党から人々を守ること。なかなかエッジの効いた選択ではないだろうか。そもそも、ロメリアが魔王討伐に参加したのも人々を救うため。一見ひ弱な令嬢に見えるロメリアだか、なかなか志が高い。

悪役令嬢もののパターンとして、わがままだったりひ弱だと誤解を受けていた主人公が、実は切れ者(切れ者の転生者)だった、というのもまたお約束だが、さすがにロメリアのようなパターンはレアだろう。おわかりいただけたと思うが、お約束要素が目白押しの本作のいちばんのフックはロメリアの硬派なキャラクターだ。
ロメリアの冷静さ、意志の強さ、そして頭の回転の速さは普段「令嬢もの」や「追放もの」に馴染めない人でも、いや、馴染めない人こそハマるはず。『ロメリア戦記』は、少女が主役の「なろう系ファンタジー」に馴染みがない人にこそ読んでほしい。そんな作品と言ってもいいかもしれない。

崖っぷち硬派令嬢どう動く?秘められたチートと立ちはだかる敵とは

ある意味勇者よりも勇者らしい「硬派」な令嬢が主役の『ロメリア戦記』。タイトルに「戦記」とあるように、追放から一転ロメリアが本格的に始動すると、物語に戦いの気配が漂いはじめる。といっても、ロメリアが一騎当千の活躍で魔王軍を薙ぎ倒す展開にはならない。カギとなるのは、知略と交渉だ。

魔王討伐の旅では、主に現地での情報収集や交渉、後方支援を担っていたロメリアならではの戦いが始まる。そう、武勇や魔力ではないロメリアなりの戦い方がこのストーリー最大の魅力となってくる。まず、手始めに伯爵領辺境の部隊と砦を知謀によって手に入れたロメリアが、最初に着手するのはなんと兵士の訓練。これも、ミリタリー系の作品ではよくあるパートだが、前世の記憶やチートスキルが飛び交うファンタジー系の作品ではなかなか珍しい展開。

こうした描写に代表されるように、ロメリアは着実かつ堅実に自軍を編成していく。田舎で腐っていた兵士たちの適性を見極めて、彼らを鼓舞し、いよいよ魔王軍残党と対峙……と、その道行きは、異世界チートものというより、ミリタリーアクションものに近い。また、魔王軍残党のバトルが始まってからも面白さは途切れることはなく、むしろ、知略を駆使したロメリアらしい戦いが繰り広げられる。一方で、ファンタジーらしい魔法のアイテムやスキルも登場するので、ファンタジーものを楽しみたかった読者も満足できるのもポイントだ。

そうそう、スキルと言えば、ロメリアには一応味方の運気をアップし、敵のそれを下げる、というチート能力が付与されている。だが、このチートはあくまで味付け。ロメリアの能力を少し底上げする程度と言ったところ。ロメリアの真の能力は、やはり知謀と胆力だ。このあたりは地味な分、派手な展開を求める読者は退屈に感じるだろうが、少し深みのあるストーリーを楽しみたい大人にはうってつけだろう。知力と胆力、そして交渉力で魔族と戦うロメリアの物語は、漫画をじっくり楽しみたい大人にこそ読んでほしい、そんな作品と言えるかもしれない。

大人こそ楽しめる異世界転生

今回ご紹介した『ロメリア戦記』は剣と魔法の世界はちょっと子供っぽいな・・・と感じている大人こそ楽しめる作品。
現在、コミックスは3巻まで刊行されており、内容も新設部隊編成に初陣、初めての強敵との対峙と目白押しなものとなっている。気になった方はこの機会にぜひ、楽しんでみてはどうだろうか。

ロメリア戦記〜伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する〜  (C) 上戸 亮/有山リョウ/コダマ マックガーデン

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