サバゲをやったことのない人向けの紹介記事というと、「スリル満点で運動にもなって健康的だよ?」みたいな前向きなものばかりで、闇の部分に触れたものがほとんどありません。
今回は、「サバゲを始めるなら必ず直面する覚悟しておいたほうがいい現実」に実体験をもとに、フォーカスしようと思います。
サバゲ永遠の課題「ゾンビ問題」
BB弾で撃ち合い、当たった方が負け、というサバイバルゲームという遊びが生まれてから、今でもずっと解決できていないのがこれ。
弾に当たっても、当たってない振りをして戦い続けるプレイヤーを「ゾンビ」と俗称されます。
もちろんこんなことをすれば、ゲームがまったく成り立ちませんし、どこのサバゲフィールドもゾンビに厳しいペナルティ(永久出禁)などを課していますが、ゾンビ化するプレイヤーはあとをたちません。
サバゲをやったことのない人から見ると根本ルールが覆るようなことが、なんでまかり通っているか、不思議かもしれませんが理由は単純です。
『BB弾が自分に当たったかどうかの判定は、自己申告制が一般的』
言い換えると、自分が負けたかどうかは、自分で決めていい、ということです。
「性善説すぎね?」と思うかも知れませんが、はい、そのとおり、スーパー性善説です。
なぜこんなことになるか?
なんでこんなルールなのか、気になると思いますが理由はシンプル。
「6ミリしかないBB弾が命中したかどうかは、本人しかわらかない状況が多い」
BB弾は命中してもペイント弾のように色が残ったりしませんし、格闘技の試合のように審判が選手のパンチやキックがヒットしているか見ているわけではありません。
仮に審判がいたとしても、たった6ミリしかないBB弾が当たったかを確実に判定する事はほとんど不可能です。
それに至近距離で撃たれた場合などは判断できる可能性があるのですが、数十メートルの距離からの射撃となると、たった6ミリの弾が当たったかどうかは、その気になればごまかせてしまう状況が多いのが現実です。
ゾンビ化する人の動機
これはもちろん、個々人によって事情は違いますが、どのフィールドでも共通するものとしては次のようなものが挙げられます。
「負け判定でフィールドから退場すると、試合時間によっては30分以上もボーッとしてなきゃいけない」
ちょっとサバゲ好きのおっさんを想像してみてください。
せっかくの良く晴れたサバゲ日和の日曜日、月に一度だけ家族サービスをしなくていい決まりのこの日曜日のために装備を新調し、都内から高速使って車で2時間かけて郊外のフィールドにきて、試合開始すぐに敵に撃たれ退場・・・30分、青空のしたでボーッとスマホいじってる。
「あれ・・・? 2時間かけてこんな所まできて、俺、何やってんだっけ・・・?」
そして・・・2試合目も、同じくすぐに撃たれ──となったときに、周りにだれも自分が撃たれたことを見ている人がいなかったら?
ほかにも・・・・・
「自分はFPSでは無双なのに!こんな簡単に負けるハズはない!」
FPSなんかのゲームをプレーしていて常に無双していたり、そもそもの性格が負けず嫌いで自尊心が強い性格だったりすると・・・
「こんなハズじゃない、カッコいい俺が俺が撃たれる訳がない、負けたらカッコ悪いし、弱い俺などこの世に存在しない。」
下手をすれば、「サバゲベテランの俺が負けるハズがない・・・」と勝手なオレサマ理論でゾンビをする・・・
自尊心以外にも、チームの中で一番弱い、足をひっぱる存在になるのが嫌・・・など、環境によってゾンビと化してしまう事もあります。
ゾンビでリアルファイトに発展することも
「おめー、今当たったろ、ゾンビ野郎!」
「あたってねえよ。下手くそが!」
いい年こいたおっさん同士が、野山の中でこんな事を怒鳴り合う。
なんていうか、公園で玩具の鉄砲で、六歳くらいの子どもが撃ち合いごっこして。
「今、お前あたっただろー!」
「あたってないよーだ。バン、バン!」
みたいな感じそのままで、かなり恥ずかしいですが、現実にこういう光景が見られることもあります。
根本的なゾンビ対策は?
ゾンビが発生する動機の多くは純粋な悪意よりも、ついついの出来心からが多いのではないでしょうか?
だったら例えば、「撃たれて退場しても、一定時間で復活してOK」という、FPSゲームなんかだと一般的なルールにしたら?と思いますが、ゲームがやや大味になって緊張感が減少する、というデメリットの他に、そもそも、負けるのが嫌という自尊心の強い方は結局ゾンビをする事になり、ゾンビ問題の解決にはなりません。
当たったら確実に判定できるような機能がある、エアガンや装備などが出来ない限りはこの問題は絶対解決する事がないでしょう。
どうしたらよい!!
フェアな精神とか、ルールを忠実に守る!という気持ちも大切ですが、結局なにが一番大事かといえば・・・
「心のゆとり」です。
遊びなんだから、待ち時間があってもその分だけ休めるからいいじゃない、ヒットとられたってその日全て台無しになる訳じゃないからいいじゃない、負けたってその後の人生に大きく影響がある訳じゃないからいいじゃない・・・てなかんじに。
それに、道徳的でどうかな?と思うのですが、「それ相手にされたらイヤでしょ? イラっとするでしょ?」と客観視できる、
「心のよゆう」です。
これから先の未来で、どんなゾンビ対策が考案されるかわかりません、もし完璧な解決方法が見つかったとしても、サバゲは休日のあそび、でありレジャーなんだから、気持ち良くドンパチ出来るような、「心のもちかた」ではないでしょうか?
これだけで、サバゲの魅力を感じる事ができます!
休みは皆でワイワイフィールド行って、バンバンあそんで、ほどほく疲れて帰路に・・・もしくは、アフターサバゲで盛り上がる。
最高じゃありませんか?
※画像はイメージで実際の人物とは関係ありません。
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