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桜に嫌悪感を抱いてしまうのは正しい?綺麗な桜が嫌われた理由とは!

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皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今年も4月となり、いよいよ1年のスタートが本格的に始まったような気がします。

そんなスタートを知らせるように咲き誇るもの、桜を皆さまはどう思っているでしょう?
青空の下で花吹雪を散らせる桜はそれは見事なものですが、なかには嫌悪感を拭えない人もいるかと思います。

実のところ、そのネガティブなイメージは正しかったりするのです・・・。
何故そうなのか、今回は桜のアレコレについて解説していきましょう。

目次

桜は古代人に愛されていた?日本人と桜の歴史を紐解いてこう!

現代では日本の国花であり、また春のイベント・お花見には欠かせない桜は一体いつから日本人とともにあったのか。
その起源をたどると、なんと古事記にまで遡ります。というのも古事記には「コノハナサクヤビメ」という女神が登場しており、この女神の「コノハナ(木花)」が桜の花だったと考えられていますね。

元々、桜という日本語は「さ」と「くら」という言葉が合体したものです。
「さ」は田んぼの神様の尊敬語で、「くら」は言うまでもなく神様が座る場所という意味をもっています。

つまり古代人は桜=神様がいる場所と信じていたわけです。

また桜は古来から春を象徴する花ではあったものの、同時にその咲き方や散り具合で秋の収穫を占う花でもありました。
桜にまつわる俗信では桜の開花が遅いか早いかで吉兆が分かるともされています。

そんな桜は万人に愛されるようになったのは平安時代です。遣唐使の廃止をきっかけに日本古来の文化が見直されていき、第52代天皇・嵯峨天皇は日本で初めて花見をした天皇として知られています。
中国から渡来した文化を吸収していた頃は梅を特別視していたものの、こうして外側ではなく内側の文化を育んでいくにつれて桜は日本の花へと変わっていきました。
それは鎌倉時代・室町時代・安土桃山時代・江戸時代といったように時代がどれだけ経っても変わることなく、むしろ庶民も楽しめる花となっていきます。

歴史で桜の有名なエピソードといったら豊臣秀吉が主催した吉野の花見会や八代将軍・徳川吉宗がおこなった隅田川の治水工事でしょうね。
近代で言えば梶井基次郎の「桜の樹の下には」や坂口安吾の「桜の森の満開の下」が挙げられるのではないかと思います。

その儚さがマイナスイメージを生んだ!?何故、桜が不吉なのか?

こんなにも親しまれた桜ですが、同時にその儚さがマイナスイメージを生んでしまったようです。
例えば先述した「コノハナサクヤビメ」はニニギノミコトの元に嫁入りできたものの、姉・イワナガヒメをニニギノミコトが「醜いから」という理由で嫁入りを拒んだことで人間は繁栄できる反面、その命は短命になったとされています。

このように桜には儚さがつきまとっており、それが「縁起が悪い」と解釈されてきました。
代表的なケースでいったら武将の家紋です。
武将の家紋は植物を使った文様から星を用いた文様など多種多様ですが、桜はほとんどありません。
これは武士たちが桜について「すぐに散ってしまう=短命・勝利が続かない」と考えていたからです。

そうでなくても日本人は「花=仏(死者)のもの」という考えがあり、そういった意味では桜=花に死を見出していても不思議ではありません。
しかし桜は散ってすぐに土埃にまみれ、芥になっていく様から「心変わりが早い」花とも解釈されていたようです。

個人的にはこの心変わりもまた、マイナスイメージに一役買ってしまったと思います。
実は花の俗信では「仏に色が変わりやすい花を捧げてはいけない」というタブーがあり、その点では桜はアジサイに匹敵する色変わりの花でしょう。

また「桜の木を庭に植えるのは良くない」という俗信がありますが、これは桜がけっこう勝手に成長する性質を有しているからに尽きます。
そのため庭の隅に植えたとしても深く根を張って他の樹木や植物を押しのけたり、隣家に迷惑をかけたりしてしまうリスクを抱えているのです。

花の儚さと樹木の図太さ、この2つが桜のマイナスイメージを生んでしまったと考察します。

まとめ

桜は古代から日本人に親しまれており、その名残は古事記でうかがえます。
それからどれだけ時代を経ても日本人と桜の親しい関係は変わらなかったものの、桜の儚さは同時に日本人にとってマイナスイメージを植えつけてしまいました。・・・あと樹木の性質も。

そんなわけで「桜が何となく嫌い」と思っていても別段、変ではないかと。
というのもこれは体質的な話ですが、日本人は世界的にも「リスクに対する心配が高い人種」だと言われています。

こうなってしまったのは天変地異や大火災が多かった江戸時代の出来事のせいで、この時ご先祖様が体験した数々が今の私たちに根付いているとか。
それゆえに日本人は集団崩壊を引き起こす「フリーライダー(役割を放棄して楽しようとする人)」に対しても厳しく、ひいてはイジメ・パワハラ・村八分なども起こりやすいそうです。

つまり桜に対する嫌悪感もまた代々根付いた一面がある(個人的に嫌いな場合もありますが)以上、不思議ではないというわけです。

参考
サクラ – Wikipedia
ねぇ知ってた…?本当は怖い「桜の木」にまつわる不吉な話4つ ? 文・脇田尚揮 マガジンハウス
自然民族誌「昔話・伝説を知る辞典」

※画像はイメージです。

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