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2chオカ板〜洒落怖〜「猿夢」の恐ろしさを2つのキーワードから考察

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夢とは不思議なものです。昔の人は夢に関して、さまざまな思いを巡らせてきました。そして科学の発展した現在でも、夢についてはよくわかっていません。

『猿夢(さるゆめ)』とは、そんな夢が題材の恐ろしい怪異譚です。
この記事では、猿夢についての解説と、2つのキーワードを挙げて考察していこうと思います。

目次

猿夢(さるゆめ)とは

猿夢(さるゆめ)とは、2008年に2ちゃんねるのオカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」、通称「洒落怖」に書き込まれた話です。たんたんとした語り口で綴られるショッキングな内容が反響を呼び、有名な怪異譚&都市伝説になりました。

この話を読んでしまうと、同じような夢を見ると言います。そのため、「検索してはいけない」言葉としても有名です。
いかに『猿夢』の筋書きをご紹介します。

この記事を読む場合は、十分気を付けてくださいね

『猿夢』の筋書き

「私」は明晰夢(自分で夢だと自覚できる夢)を見ることがある人物です。
ある日「私」は、薄暗い不気味な無人駅にいる夢を見ました。夢の中で「これから来る電車に乗ると怖い目に合う」というアナウンスが流れます。その後ホームに入ってきた電車は、昔の遊園地にあった「おサル電車」でした。

電車の中には、顔色の悪い男女が数人乗っています。「私」は何かあれば目を覚ませばよいと思い、電車に乗り込みました。
出発のアナウンスが流れ、電車が動き出します。次に流れたアナウンスは「活けづくり」でした。

悲鳴が聞こえ、「私」がその方向を見ると、小人に刃物で切り刻まれた男性の姿。それは正に活けづくりでした。
次のアナウンスは「えぐり出し」。小人は女性の目をえぐりだしました。

次は「私」の番です。アナウンスは「挽肉」でした。小人が変な機械を持ち「私」に近付いてきます。目を覚まそうとするものの、どうしても起きることができません。機械がいよいよ顔に近付いてきたその時、「私」はようやく起きることができました。

それから4年後。そんな夢の事など忘れていた「私」は大学生として日々を送っていました。そんなある日の夜、「私」は以前と同じ夢を見ることになりました。

以前と同じ形で、女性と男性が殺されていきます。「私」は目を覚まそうとしますが、やはりなかなか起きることができません。それでもようやく逃げられたと思ったその時、「次に来たときが最後」というアナウンスが流れました。

手ごねハンバーグ

「夢」だからこそ怖い怪異譚

夢とは誰もが見るものです。中には、毎日のように悪夢にうなされる人もいることでしょう。そして夢とは、思い通りにならないものでもあります。

昼間に起きたこと、近くで聞こえた物音、幼い頃に経験した強烈な思い出。脳はこうした記憶を拾い上げ、夢の中に思わぬ形で表現していきます。
『猿夢』を読んで、恐ろしく思った人は多いことでしょう。だからこそ、数多くある2ちゃんねる発祥の怪異譚の中から有名になり、かつ、「検索してはいけない」ワードとして認識されるようになったのです。
そして、その最も大きな理由が、『猿夢』が夢の中での恐怖体験を語っていることなのでしょう。

先にも書いた通り、夢は自分で制御できません。例え「私」のように明晰夢が見られたとしても、夢の内容まで変えるのは相当困難でしょう。
幽霊や化け物はどうしたって怖いもの。しかし、『猿夢』は日常に潜み、「いつか自分も見るかもしれない」という恐怖心を煽る怪異譚なのです。

「電車」と「猿」2つのキーワードから考察

『猿夢』という怪異譚を象徴するもの。それは「猿」と「電車」というキーワード(「夢」は考察パートで使ったので省略)です。この2つのキーワードから、『猿夢』を考察していきましょう。

キーワード「電車」

まずは「電車」から。

特にある程度都会に住んでいる人にとって、電車とは身近な存在です。毎日のように利用している少なくないでしょう。だからこそ、電車は怪異譚の舞台になりがちです。
電車とは、人を今いる場所とは違う所に運ぶもの。通常であれば「隣の町に」といった具合で終わりますが、怪異が絡むと一変します。最悪の場合、生きたまま異世界に運ばれることすらあるのです。2ちゃんねる発祥の怪異譚で言えば、「きさらぎ駅」などが有名です。

現実とは違う、夢の世界で電車に乗っていること。しっかりとホームがあること(ホームに入ってくるということは別の場所から来たということ)。
『猿夢』に登場する電車は、どこから来てどこに行くのでしょうか。もしかすると、「ひき肉」にされた後も、電車が動く限り夢は続くのかもしれません。

電車の車内

キーワード「猿」

次は「猿」というキーワードです。

まず忘れてはならないのが、『猿夢』というタイトルではありますが、文中に猿は登場していません。男性と女性を殺したのも、小人だと表現されています。猿と名がつくのが「おサルさん電車」という電車の形状からの連想でしょう。

おサル電車とは、猿が運転手の役割を果たす電車のことです。となると、「私」が聞いたアナウンスは猿が発したものだとも考えられます。

猿という動物のことを考えてみましょう。
猿は昔から人間と関わってきた生き物です。そのため、人間は猿に対し様々な役割を与えてきました。神・神の使い・愛玩用のペット……。そして時に、猿は恐ろしい化け物にもなったのです。
猿の化け物は、総じて人間を食べます。また、人間に近く頭が良いため、退治は容易ではありません。

『猿夢』では、「活けづくり」と「えぐり出し」、「挽肉」という言葉の通りに、人が殺されて行きます。そして、「えぐり出し」以外は料理に関わる表現です。また小人が用いる武器も、料理器具を連想させます。

運転手は人間を食べる化け物猿なのかもしれません。

怖いおさる

同じような夢を見ませんように・・・

2ちゃんねるで語られた怪異譚『猿夢』について、解説と考察を書いてきました。その恐ろしい内容と結末が分からないことが相まって、今作は他には無い、独特の雰囲気を有しています。

この記事を読んだ後、もしかすると『猿夢』と同じような夢を見るかもしれません。その時は絶対に、ホームに入ってきた電車に乗らないようにしてください。

※画像はイメージです。

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