さて今回御紹介する作品は、あの日本映画界の巨匠である深作欣二監督の撮った名作とも言える、南総里見八犬伝を基盤にした『新・里見八犬伝』を映画化した今作品である「里見八犬伝」を紹介したいと思います。
物語は蟇田領主である蟇田定包(ひきたさだかね)が、妖婦である玉梓 (たまづさ)の色香に惑わされ暴虐の限りを尽くし、その悪事を見かねた里見義実(さとみよしざね)によって、玉梓 (たまづさ)は討伐されますが呪いの言葉を遺し里見家滅亡を予言し、この世を去ります。
そしてそれから数年後、里見家は周辺の強国に侵攻され滅亡の時を迎えていました。
疲弊していた義実は、飼い犬の八房(やつふさ)に敵将の首を討ち取れば、伏姫(ふせひめ)を嫁にすると戯れを発してしまいますが、八房はそれを実行し敵将の首を討ちとってしまい伏姫は八房の嫁として連れ去られてしまいます。
姫を取り返そうとした義実が兵士に命じて八房を射殺しようとしますが、放たれた火縄の銃弾は八房をかばった伏姫を撃ち抜いてしまいます。
そして姫の身体から仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字を刻んだ八つの霊玉が飛び散り、玉梓の呪いに打ち勝つ力になる事を予言しこの世を去ります。
そして数百年後に、玉梓は妖怪として蘇り、里見家を滅ぼしてしまいます。
しかし里見家の最後の生き残りである静姫は落ちのび、光の軍団である八剣士と共に玉梓に挑んでいくと、実に壮大な物語として進んでいきます。
この作品の見どころは、若き頃の真田広之の演技やアクションで、身体を張った今では見ることの出来ないアクションが存分に楽しめる内容となっております。
特にこの作品の終盤の強敵・玉梓の居城を攻める八犬士のアクションが最大の見所となり、悪の要塞に攻め込む主人公達の活躍が目の離せない場面でもあり、また一人一人が力尽き、仲間に希望を託して力尽きるなど見どころが十分にあります。
また若い頃の薬師丸ひろ子が見たい!という方にも是非!
作品の出来は良いとは言い難いですが、往年の日本映画のスターが出演する、時代を越えて楽しめるエンタメ時代劇としておススメの出来る作品です。
(C) 1983 里見八犬伝 角川ヘラルド映画
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