2010年代以降、サバゲーはマスコミなどにポジティブに紹介される傾向もあり、今まで日陰者の趣味であったサバイバルゲームの印象がだいぶ良くなり、趣味の一つと認知されるようになった。
その結果としてサバゲーマーの人口が増加していき、サバイバルゲーム専用フィールドも増えたぶん、敷居が低くなっていき誰でも簡単に参加できるようなり、サバゲーマーにはとても嬉しい時代になってきたのだが、しかしその反面、今まででは考えられない様々な問題も起きているのも事実。
つい先日、「サバゲーはゾンビさえしなければ、なにをしてもOK」という話が話題になったが・・・本当にそうだろうか?
言った本人の真意はどうだか解らないが?後の悪影響を考慮せず、ベテラン気取りで軽はずみな考えなしの無責任な発言としか思えない。
サバゲーのルールはゾンビだけではない、オーバーキルや暴言、自分以外のプレイヤーが不快になったり、予期せぬ事故をおこさないように公言されている物から暗黙の了解レベルまで色々な細かいルールがあるのを忘れてはならない。
ましてやサバゲを長くやっている方であれば、森が主体で見えない敵を探して戦うスタイルから、敵が見えている(認識)状態での撃ち合いが主流と変わっている事や、今までは暗黙の了解でサバゲーマーならば守れて当然のルールを口頭や文章で説明しなければならないなど、サバイバルゲームに大きな変化が起きていいる事は肌で感じているだろう。
そのなかで、最近よく話題になるオーバーキルについて語ってみよう。
あからさまにヒットを取った状況にも関わらず、ヒットコールをしないゾンビ行為に対して「ヒットというまで撃っていい」という人がいる。
確かにルール上はそうだが、だからといって執拗に撃ち続けて大怪我をさせてしまった場合はどうするのだろうか?
1J規制のある現代のサバゲでは、遠距離や装備に当てたり、走っているなどの状況によってはヒットしたか気づけない事もあり、サバイバルゲームをしているのであれば何度かは経験している筈だ。そういう状況であれば、ヒットコールをするまで撃つのは仕方ない行為であり、ほとんどの場合は撃込まれた相手にも解ってもらえるであろう。
そこで問題なのはどんなに撃ち込んでもヒットコールをしない相手、つまりは故意に「ゾンビ行為」をしている輩に対してである。もちろんゾンビはルール違反の最低な行為だ、だからといって「ヒットというまで撃っていいから、怪我をしようがヒットコールをしなかった相手が悪い」と言い放ち、結果として怪我をさせ「ヒットと言えばこんな事は無かった」というのは、果たして一般的にまかり通るものであろうかを考えたい。
ものには限度というものがあるのを忘れてはならない。
「弾が当たったがヒットコールをしない=ゾンビ=フィールド運営に報告」が原則であり、それに則って行動するのがプレイヤーとしてルールであり、必ず問題を自身で解決しようとせず「違反者をスタッフに報告し、その後スタッフがしかるべき処置を取る」というのが理屈ではなかろうか?
むろんあからさまな場合は相手に対して怒りを感じるのは、同じサバゲーマーとしては理解できるが、一旦冷静になって行動するのが重要。
これが出来ず「ヒットコールをするまで執拗に撃つ輩」はルール以前に人としてのモラルを疑う。さらに言えばゾンビ対策に重量の重いBB弾を使うというのも、銃によってはそもそも初速オーバーで法令違反ともなる事もある。
参加者が出来ることはスタッフに報告することであって自らの判断で対処するのは考えもの。
スタッフも報告がきたらしかるべき対処をしなくてはならない。
たまに「ヒットコールするまで撃って下さい」などと言うスタッフもいるが、これで事故が起これば自己責任の範疇では済まない、怪我をさせた側が「スタッフに撃てと指示されたから撃った」と言えば、「スタッフが怪我をさせる危険性があることを認識した上で、その状況を容認どころか推奨していた。」ととられ、スタッフやフィールドオーナーが法的に責任を取る事になる可能性もある。
たかがゾンビ、たがかオーバーキルでは済まない事もあるのを忘れてはいけない。
サバゲーをやるのであれば「自身の持っているものが人に怪我をさせる可能性があるもの」という認識を持つべきだ。
だからといって「じゃあゾンビとオーバーキルだけしなければいいのか?」というは短絡的。
ちょっと考えただけでも、次のような暗黙の了解に等しいルールが考えられる。
・セーフティーエリアでの過度なパフォーマンス
・セーフティが激コミのときの過剰な席取
・フィールド内外で花火をやる
・ゲーム中のフィールド内での飲酒や許可のない飲食
フィールドのレギュレーションなどにいちいち書かれてはいない、モラル前提の事、暗黙のルールやもあるという事を知り、明示してるのルールに関しても、それがどんなルールでどんな意味を持っているのかを良く考えてサバゲーをやってもらいたい。
そして最後に水洗トイレのあるフィールドでは◯ンコは流せ!
人として最低限のマナーだ!
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コメント一覧 (1件)
こういう優しを履き違えた輩がいるからいつまでもゾンビ問題がなくならない。
そもそもゾンビは誰が産むのか?
「あいつはゾンビだ。」と言った人である。
実際に当たったけど気付かなかったのかもしれない。
心当たりのある人も多いだろう。
では弾が当たったのを目視で確認したからと言って撃つのをやめたらどうなるのか?
運営に「あいつはゾンビだ。」と報告する事になる。
そしたら言われた相手はゾンビになる。
痴漢の冤罪と一緒である。
それは果たして同じ趣味を楽しむ仲間への愛のある行動なんだろうか?
そういう噂はフィールドですぐに広まる。
言われた相手は居心地が悪くなってサバゲをやめてしまうかもしれない。
相手のヒットコールが聞こえるまで撃つ。
それは優しさなんです。(ヒットコールが聞こえてるのに「聞こえなーい。グヘヘ打ち込み放題だぜ」と痛めつけるのは論外。)
ゾンビは存在しない。
ヒットコールが確認できるまで撃つ。
ゆえにオーバーキルも存在しない。
これは愛のあるサバゲーの姿なのではないだろうか。