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県内最恐心霊スポットの後味の悪すぎな話

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某県某所ある大学に通っていた時の話です。
僕を含めたゼミの仲良し4人組、たまたまネットで地元に県内最恐なんていう心霊スポットを見つけ、暇を持て余していたので「行こう!」なんてことになったのでした。

目次

心霊スポットに行こう

その日の夜中23時、A君の家に集合した4人は車に乗り込み、早速心霊スポットに出発したのです。
あともう少しという所で雨が降り出し、コンビニを見つけ傘を買って目的地に向かいました。

4人が目指していた心霊スポットは旧道で交通量のほとんどないトンネル。
山の奥深くにあり、到着した周りに何もなくて既に恐ろしい雰囲気。
このトンネルの曰くは、10年前に自殺した人の霊が出て、それに誘われるかのように事故が多発、被害者のうめき声が聞こえる・・・らしい。

「やっぱり引きかえそうよ・・・雨も降ってるし・・・」と訴える友人Bを退け、
「何言ってんだよ!折角来たんだから歩いてトンネルの真ん中まで言って見よぜ!!」
と半ば強引に車から連れ出し、傘をさしてトンネルの中に向かいました。

怪異?

トンネルの中は寂れている感じはするものの、これと言ってなんの変わり映えのしないトンネル。
すこしガッカリしていたとき、「なんか雨強くなってきたねー」と友人が話かけてきます。
「反対側まで、あと少しだね!!」と話返すとき、ふと気がついた。
「・・・なんでトンネルの中なのに私たち傘刺してるの・・・」

その言葉と同時に皆が上を見た瞬間、傘にあたる雨音が急に止まりました。
そして、ふと気がつくと、先頭を歩いていたB君の姿がありませんでした。

B君はいったい?

「ピンポンパンポンポンポン・・・ピンポンパンポンポンポン」
突然、携帯の着信音が鳴り響き、出てみるとそれはB君から。
少し怒った口調で、「みんな、俺がトイレ行ってる間にどこいってたんだよ!!」と。

その場にいた皆は不思議に思いながら傘を買ったコンビニまで引き返すと、駐車場でB君が立っています。
事情を話すと・・・「そうやって、怖がりの俺にドッキリをしかけるんだろ!」と不機嫌そう。
皆の間に微妙な空気が流れ、今日はお開きということになったのでした。

それにしても、さっきまで一緒にいたB君は一体誰だったのか?
後日、B君にSNSで例のトンネルの写真と共にこんな事をつぶやいていたのを見つけました。
「ゼミの皆で最恐心霊スポットのトンネルに行ったけど置き去り、俺どうしたらええんや?」

※画像はイメージです。

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