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学校になナニがいる?

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今から5年くらい前、子どもが生まれるまで中学校の教員をしていた時の話です。

同じ年に採用された同期たちとは仲が良く、定期的に飲み会をしていました。
最近あったことを愚痴混じりに話し、それを肴に盛り上がる。本当に楽しい飲み会。

その日も別の学校に勤める同期の1人が、最近の出来事を語りはじめました。

目次

同期A先生の話し

同期A先生は、体育教師です。
当時、彼は新人教師で、毎日遅くまで体育館に残り、翌日の授業のシミュレーションを行うことが日課でした。

その日も遅くまで残っていると、体育館の入り口から「そろそろ帰らないと、疲れとれないよ」と教頭から声をかけられました。
手には懐中電灯とマスターキーを持っており、校内の見回りをしていたことがうかがえます。

「そろそろ帰らないと、教頭に迷惑がかかるな」
A先生はそう思い器具を片付けはじめると、教頭先生も手伝ってくれ、雑談や日々の相談事をしながら手を動かしていると、あっという間に終わりました。

ボールの音

教頭先生にお礼を言い、体育館の電気を消し、「マスターキー持ってるから、俺が鍵かけるよ」と教頭先生が
とドアを閉めると。

「タァン・・・タン・・・タン・・・タン」
ボールが落て跳ねたような音がしました。

「どこかにあったボールが落ちちゃったみたいです。戻してきますね」
A先生はドアを開け、教頭から借りた懐中電灯で中を照らすと、バスケットのゴールの下にボールが落ちていました。

ゴールに引っかかっていたのが落ちたのかな?とボールを拾い、器具室にしまって、改めてドアを閉めると。

「ダァンダァンダァンダァンダァンダァン」
今度はドリブルをしているかのような音が聞こえます。
A先生が一気にドアを開けると、先ほどと同じバスケットのゴール下にボールが転がっていました。

気味悪く思って、教頭先生についてきてもらい、もう一度、ボールを器具室にしまいます。
「オレ、しまいましたよね?」
「仕舞ったね」
A先生と教頭は、確かにしまったことをお互いに確認しました。

え?!!!!!!

2人は体育館を出てドアを閉めましたが、今度はボールの音がしません。
「やっぱりオレのしまい方が悪かったのだろう」とホッと胸をなで下ろし、ドアに背を向けた瞬間。
「ダァァァン!」とドアに何かが叩き付けられました。

それは何か・・・ドアを開ける勇気をA先生は持てません。

「何も聞かなかったことにしよう」
教頭先生がボソッとつぶやきました。
「はい」
そう言うしかありません。

A先生は、逃げるように足早に進んでいく教頭先生の後を、追いかけるように体育館を離れました。

いったいなにが起きたのでしょう?
A先生の学校は出来て10年も経っていない新しい校舎で、曰く的な事はありません。
では土地?といえば、もともと果樹園かなにかだったらしく、こちらも白のようです。

どんなに新しくても、学校という場所には何かがいるものなのですね。

※画像はイメージです。

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