これから私がお話することは私の自衛隊経験から感じた、国防意識の持ち方に関する内容であります。
自分は数年前にとある駐屯地に勤務しておりました者であります。
防衛大学を卒業し、幹部候補生学校を経て東北の駐屯地への勤務を命ぜられそこに勤務致しました。
入隊までのいきさつ
入隊までは、自分は当初から防衛学などの理論に興味があり、それを学びなおかつ給与がもらえる職業があると高校の時に知り、それから受験を経て採用されました。当時は、国防のことはそこまで深くは考えておらず、ただただ軍事学に興味があっただけでありました。
入隊してからは、苦労の連続でありました。防衛大学に入校し、厳しい4年間でありましたが、そこで出会った友人とは今でも飲みに共に行くほどの仲であります。当時は、門限などに遅れそうになったこともありましたが、今ではよい思い出であります。
入隊を希望するみなさんへ
自衛隊へ入隊を希望するみなさんに、伝えたいことがあります。
それは、必ずしも国防の意識を強く持つ必要はないということであります。
こう述べると、私のことを「元」ではありますが怠惰な自衛官であると認識なさる方も多いでしょう。
確かに、ある程度の国防意識を持つ必要はありますが、むしろみなさんが守りたいものを自衛隊に入ることによって守り抜く、という意識のほうが大切だと私は思います。
東日本大震災などが良い例です。
我々が守り抜くものは、難しく言えば国土と人民であります。しかし、そこまで固くならず、被災して困っている人たちを助けたい、という気持ちで十分なのです。
私は諸事情により、昇進した直後に退官することになりましたが、今でもその気持ちは持ち続けています。
その気持ちを持って、自衛隊に入り、日本国民を助けたい、身近な人々の力になりたいと考える人ならば自衛隊は全力で皆さんを歓迎することでしょう。
※画像はイメージです。
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