自衛官のオシャレと仕事

自衛隊の話

自衛官はその日々のほとんどを制服で過ごしています。
その分、私服に対する意識は様々、飛びぬけて面白い人たちも確実に存在します。

自衛官の多くは制服・作業服・ジャージで暮らしています。

若いころからそんな生活をしていると、私服のセンスが大変微妙になってくるか、嫁や彼女のおかげで補正されて真っ当になるか、制服と正反対のぶっとんだ個性派に転じるかのいずれかになっていきます。

私の夫は趣味のコスチューム(スポーツのウェア)にはお金をかけますが、普段はユニクロ一辺倒。
殆ど興味が無いので、恥ずかしくない程度にまとまっていればそれでいいかと思うようになりました。

しかし、ジーンズなどの裾上げの長さは自衛隊の制服に準拠する長さにかたくなにこだわるので、微妙にオシャレに見えない残念さがありますが、それを補正するのは諦めました。

こういう人は少なくないらしく、『じえかじ(自衛隊カジュアル)』と呼ばれる層が確実にいます。

さてその次に物凄くレアですが、ファッションに命を懸けている人たちも少なからずいらっしゃいます。

自衛隊は服務規程で髪の長さも細かく決められています。
茶髪は認められません。

その規則をかいくぐるように伸ばしてオールバックにしたものを週末になると、オシャレにセットして遊びに行く若い隊員さんもいます。
そのうちにバレて隊内の理髪店に放り込まれて短く切るように指示されるのですが、その攻防戦は微笑ましくもあります。

しかし、私の知っている人は飛びぬけてこだわりが強いタイプでした。

妻も子もいましたが週末になるとピアスをし、お盆や正月の長期休暇になるとその夕方に美容院に駆け込んで金髪にして、休暇が終わる前日の夕方に黒く染めるのです。

初めてみたときには『あれ?弟さんが遊びに来ましたか?』と思ったらご本人で、官舎の中を歩くつんつんの金髪にピアス、ダンス系のファッションは異次元の生き物のようでした。

最初は注意を受けていたこともあったようですが、そのうちに『プライベート』を死守する彼に周囲が折れ、仕事に影響を出さないことで折り合いをつけた・・・ということだったようです。

そんな彼も休暇明けには元に戻って普通に出勤していくわけです。
金髪とくるくる変わるファッションに一番混乱していたのは、幼かった彼の子供たちだったようです。


Writing by 桜華
自衛官の嫁です。

※写真はイメージです。