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無差別殺人犯やシリアルキラーが「病気」だと思える理由

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いつの時代も無差別殺人犯やシリアルキラーが現れて、世間を恐怖に陥れます。
その度に犯人の生い立ちや現在の境遇などから、その動機を明らかにしようとしますが、それは難しいと思っています。
なぜならば、彼らは単に「病気」だと思うからであり、その理由を以下にてご説明していきましょう。

目次

人は人を殺せないように出来ている

まず1つめは、第二次世界大戦における米軍の研究から。
戦時中に米軍は、戦場での兵士の発砲率の低さに困惑を示したそうです。特に、距離が近いとき、向き合っているときほど、相手を人間として意識してしまうがゆえに撃つことができなかったようです。

ここからいえることはつまり、人間という生物には、同種である人間を殺すことに抵抗を示す仕組みが備わっているということ。
そしてそれゆえに逆に人間を殺せる人間はその時点で、すでに人としてなんらかの欠損、異常性を持っているということになるのではないでしょうか?

脳に何かしらの以上がある

脳科学の分野では、無差別殺人犯に脳の腫瘍が発見されるケースがあるようです。
脳の腫瘍により小児性愛者になる人もいて、治療後にそれが治ったというケースもあります。

このように明確に発見されたケースと、未だ医学の発展が及ばないために発見されないケースも含めると、脳に異常があるがゆえに殺人犯となってしまう人は、とても多いのではないでしょうか?
また稀に、犯人が殺人によって性的快感を得ているケース、小児性愛者が性交後に殺人を犯すケースもあり、これも脳の異常によって、性的快感と殺人衝動が結びついてしまったケースなのではないでしょうか?

刑務所にいる受刑囚が本で記したところよると、ほとんどの殺人犯は自分の罪を反省などしていないそうなのです。
そしてそれも考えてみると、彼らは通常の人間とは違う脳の働きを持っている・・・といえるのではないでしょうか。

病気が原因である

以上から、無差別殺人犯やシリアルキラーは病気ではないかと私は考えています。
脳の中の自分ではない何かに突き動かされて、彼らは犯行を犯してしまったのではないでしょうか?
また実際に逮捕後にそのような供述をする人もいますが、罪から逃れるための言い訳でないとすれば?

その動機を明らかにすることは困難であり、また、簡単に死刑にしてしまうのもどうなのかと思います。
もちろん、被害者やその遺族の無念は当然ではありますし、それでは無罪にすべきかというと、そうとも思えません。

※写真はイメージです。

参考文献:
デーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』
デイヴィッド・イーグルマン『あなたの知らない脳 意識は傍観者である』
美達大和『人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白』

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