これはスティーヴン・ハンターの小説「極大射程」が原作で、2007年の同名映画のドラマ版として、アメリカで2016年から3シーズン続いたシリーズです。
ウィキでは、アメリカで発砲事件とかあると、そのたびに放送自粛して延期したということです。
ドラマのあらすじ
ミリタリーファンにおすすめのドラマで、主人公はもとアメリカ海兵隊員で最高のスナイパーだったボブ・リー・スワガー。
彼は親友ドニーの戦死の責任を感じて退役し、ワシントン州の森で妻子と静かに暮らしていたところへ、今はシークレットサービスとなった元上官が来訪し、大統領暗殺計画があるということで元スナイパーとして協力することに。
そしてアメリカ大統領とウクライナ大統領が一緒にワシントン州を訪問中に暗殺計画が実行されて、ウクライナ大統領が暗殺(アメリカ大統領を狙ったのが外れた)、ボブ・リーは罠にはまり犯人にされてしまいました。
ボブ・リーはその後、警察やFBI、もちろん大統領暗殺の陰謀に加担していた元上官から逃亡しつつ、巨大な陰謀の解明と無実の証明にたった一人で立ち向かうというストーリーです。
ボブ・リーは素人目にも有能なスナイパーということは、そこまでやるかというほどの大統領暗殺の綿密なリサーチ、自宅の倉庫にため込んだ最新式の武器の山でわかるのですが、協力を依頼された元上官に嵌められたらどうしようもないです。
しかしこんな状況になっても、有能な元スナイパーはなんとか脱出、協力者を見つけつつ捜査までやってしまうわけで、スリリングな逃亡に謎解きの面白さ、銃器オタク歓喜のアクションシーン満載で見どころいっぱいとなっております。
このドラマの魅力
そしてドラマは原作や映画と全く同じ設定ではなくて少々変更があり、ボブ・リーには妻子がいるのですが、普通はボブ・リーは有能果敢な戦士だけど、愛する妻子は優しくか弱い妻と幼い子、夫の無実を信じて耐えて待つというのがデフォです。
しかしボブ・リーの奥さん、美人なんですがしっかりしすぎ。
親友ドニーを殺したソロトフというライバルについても、「復讐が癒しになるかも」と慰めるし、事件後にFBIに自ら出頭して夫は犯人じゃないと言い、「本当に夫が犯人ならば、失敗せずにアメリカ大統領を射殺してるわよ」(トランプ大統領の影響かな)と言い放つ気の強さに度肝を抜かれるという、無実の罪を着せられた人の家族として、今まで見たこともないほどのポジティブさなんですね。
それに5歳くらいの可愛いお嬢ちゃんも、おねむの前にパパにお話をせがむのだけど、三匹の子ブタとか赤ずきんちゃんという定番ではなくて、なんとバスラやカンダハル、ティクリートでの戦闘体験話。
父娘の合言葉はもちろん「センパー・ファーイ」、こんな小さい子にいいんだろうか、将来は海兵隊員は間違いないでしょうが、ある意味、21世紀のアメリカ海兵隊の一家のモデルケースかも。
主人公のボブ・リーは、やっぱ、南北戦争の南軍の名将のロバート・リー将軍からとったのかなと思いつつ、今後の展開にハラハラドキドキで視聴しているところです。
ザ・シューター (C) 2018 Paramount Television and Universal Cable Productions. LLC. (C) 2018 Paramount Pictures.
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