さて今回は、漫画家でありアニメーターである麻宮騎亜先生が手掛けた、サイバーパンクアクションに美少女と魔法に魔物、ファンタジー要素を融合した傑作品である「サイレントメビウス」を紹介したいと思います。
この作品の舞台となるのは、西暦2023年の近未来・・・人口増加と公害汚染などが深刻化し、溜まりに溜まってしまった環境破壊のツケが訪れ、酸性雨の雨が降る事が日常化してしまった時代が舞台。
高度に発達した東京にて、ある不可解な事件が起きていました。それは人間が起こし他とは思えない様な不可思議な事件。その案件は3rd-AT(サード・アトラクション)と取り扱われ、政府の重要人物にしか真相を知る事が許されない、極秘事項として扱われ、対妖魔用特殊警察「Attacked Mystification Police Department」こと通称「AMP(アンプ)」によって、極秘裏に捜査が行われていたのです。
妖魔(ルシファーホーク)と呼ばれる異世界の住人達が、引き起こす怪事件。
それらに立ち向かう事となる特殊能力を持った美少女達。
- 戦闘用サイボーグとして改造されたキディ・フェニル
- 電脳世界を統べる天才的な科学者レビア・マーベリック
- 古来日本の全ての祭儀一切を担ってきた、闇雲家の巫女・闇雲那魅
- 人間兵器開発計画によって人工超能力者となってしまった彩弧由貴
- 密教の術士である課長・磯崎真奈
- 剣帝ジェッソを使役する風水師・ラム・チェン
- AMPを組織し、妖魔との混血児である資産家・ラリー・シャイアン
そして主人公の香津美・リキュール。
剣皇グロスポリナーを扱う大魔導士ギゲルフ・リキュールの血を引く、13の惑星霊を操る魔法を行使する能力を持つ、全てのカギとなる力も持つ。
各々に持つ、それぞれの複雑な事情と運命を抱えながら、迷い、抗い、守りたい人や世界の為、全てを投げうち妖魔と戦う彼女達と、そんな可憐な美少女達の姿が筆者を惹きつけてくれました。
筆者が本作を気に入っていた背景には、あのハリソン・フォードの主演映画でもある「ブレードランナー」の独特な世界観が踏襲され、酸性雨の雨、空を飛ぶ車、デッカードブラスターなど、ブレードランナーを見ていた筆者の心を掴み、その世界で、おぞましき姿をした妖魔と敢然と戦う香津美の姿は、ヒロインとしての魅力がありました。
サイレントメビウス (C)麻宮 騎亜 角川書店
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