殺されそうになった私

私と夫が籍を入れて、比較的直ぐに事件は起きた。夫が家庭を持ったことへのプレッシャーや責任で不眠症になり、そこからパニック障害を発症。仕事に行くことが出来ず、自宅でこもって過ごすことが増えたのです。

私はというと、朝から定時はないに等しく晩まで忙しく仕事。夫がそのような状態だから自分がどうにかしないと、という思いから必死で働いて精神的にも限界が来ていました。

夫を傷つけてしまった夜

そんな時、些細なことで夫と言い合いになり、彼を深く傷付けてしまった。
その日の夜、フシューフシューという声で目が覚めました。すると枕元に大きな蛇がとぐろを巻いて鎮座しているのです。
ひとかかえはありそうな大きさの体、水墨画で描かれたようなグレーっぽい鋭い眼光の蛇。

その蛇が
「〇〇してよいか」
と尋ねてくるのです。

上手く聞こえないものの、あまり良くないことの気がして
「だめです」
と答えたら、スっといなくなりました。

次の日の出来事

翌日、私の住むマンションの前で交通事故が起きました。
私が家を出て、忘れ物に気付いて戻った瞬間、マンション前に止まっている車に後ろから車が衝突したのです。
もし戻らなければ、止まっている車とぶつかった車に挟まれていました。

怖くなり急いで職場にむかう途中も、ブレーキが壊れた自転車が私の方へと向かってきたり、車にひっかけられそうになったりと、何度も事故に遭いそうになるのです。

怖くなり早く仕事を切り上げた、その日の夜も蛇は枕元に現れては
「〇〇してよいか」
と聞いてくるのです。

いったい何が起きている？

怖くなり霊能者へ見てもらうと、この蛇は神様で夫のことが好きなので、夫を傷付けるものを消そうとしているとの事でした。

どうやら夫は
「何故自分は辛いのに理解して欲しいのにしてくれないんだ」
そういった、もやもやを感じていたようで、蛇はそれを感じ取り私を懲らしめようとしたのではないかと思います。

夫と改めて話し合い、夫の気持ちや病を理解をすることで蛇は現れなくなりました。
平和に暮らしていますが、もしあのまま理解を示さず過ごしていたら、どうなっていたんだろうとゾッとします。

※画像はイメージです。