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ソロキャンは怖い?暗闇の奥から覗く目はナニ?

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昨今のキャンプブームですが、用心するべきは野生動物だけじゃないのかもしれません。

目次

遭遇

キャンプブームと、ある女子がキャンプするアニメの影響でソロキャンプを始めました。
近くのキャンプ場は利用料3000円ほどかかるし、なにか初めての僕にとって敷居が高い感じがしたので、手始めに祖母宅の裏山でキャンプする事しました。

テントを立て、夕飯を食べ、焚火の始末をしてからのんびりと音楽を聞きながら星を眺めていた時、突然獣臭さが鼻腔を突きました。この辺りには野生動物も多く出るらしく、彼らが僕の様子をうかがいに来たのかもと思い、危険な生き物では?と心配になり、テントに半分体を入れた状態であたりを伺います。

そのうち、犬よりも低く大きなうなり声と共に、ぱきぱき枝を踏むような音が近づいてきました。

「熊だ」
そう思って音楽の音量を上げて震えながら真っ暗な木立に目を凝らしていると、森の暗闇の向こうに白く光る眼が見え、それと思わしきものがこちらを見つめています。
それは瞳が普通の動物と思えないような色で、妙に左右の目の間隔が広い。何より瞳のサイズがやたら大きいのです。

僕は怖くなりましたが、完全に目をそらしたら終わりだと思い、ずっと目を見つめていました。その間にも音を立てて近づいてきます。僕はランタンのほかに持ってきた懐中電灯を強く握りしめ、キャンプ場代をケチったことを後悔していると、近づいてくる生き物の体が見えてきました。

その体は驚くほど白く大きかったのです。それなのにその生き物は5メートルまで近づかないと見えなかったのです。
目はすべてが白目という感じで、においは異常に獣臭い。低いうなり声のような音は機械音のように無機質で、なぜか口が見当たりません。体をずるずる引きずって僕の前までやってくると、まじまじと僕の顔をのぞき込みます。

獣臭くぬるい風がテントに吹き込み、恐怖で気を失ったようで僕は倒れていて、気が付くと夜が明け、それはいなくなっていました。
僕は急いで片付け、逃げるように山を下りました。

正体

自宅に戻ってからあったことを祖母に話すと、この近辺に古くから住んでいるHさんに聞いたらいい・・・というので、Hさんの家に向かい、事情を説明すると。

「それは、神主さんに言った方がいい」
とHさんは電話で神主さんに連絡をして神社へ向かい、社務所で事情を話しました。

「うーん、私にも詳しくはわからないけど、さかなさまかもしれない」
「さかなさま」
「さかなさまはこの村に古くから伝わる妖怪みたいなもので、逆さまの魚とかいてさかなさまと呼ぶんだ、なぜかは知らないけれど」

しばらくの沈黙の後、神主さんは少し困った顔をして、言葉を濁すように・・・
「さかなさまを見てしまうと夢に出るようになってしまう事があるんだ」

さかなさま

その話を聞いた夜、そんなことがあるのだどうか?と思いながら眠りにつくと、「さかなさま」が夢の中に出てきました。
なにか怖い夢を見るのではないのですが、夢の中に出てくるとたまらない恐怖感を感じるのです。

寝てしまうとさかなさまがこっちを見ている、それから僕はほとんど寝ずに過ごしている。
さまなさまは夢の中で増えつつづけ、たぶん100匹を超えています。

先ほどはお話しませんでしたが、夢の中でさかなさまが132匹を超えると、さかなさまに食べられてしまうと言われ、そうなると不幸な事が起きて亡くなってしまうらしい。

そうならない為には、100匹を超えら人に伝えるのがいいらしい。
これを読んだ皆さんの夢にも、さかなさまが出てくるかもしれません。

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