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「魂」という概念の多様面の整理とアプローチ

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普段あまり意識することはないが、慣用句も存在し違和感なく用いている概念に『魂』がある。
読者諸君はこの『魂』を他方に説明するないし扱う際、どのような側面から切り込むだろうか?
科学かスピリチュアルか、宗教や国柄の影響をも受ける『魂』という概念の捉え方とは。入門部分を整理しつつ、紙面にまとめていこうと思う。

目次

魂のイメージ

創作作品の中では魂は体から抜け出た火の玉あるいは透けた人型のような描写がされ、俗にいう『霊』と同じ括りで扱われることもあるのでこのイメージが先行する者も多いかもしれない。

方々の辞書を引けば魂とは「肉体に宿る精気、心」と精神面を司る概念であると説明されている。
創作作品でも魂が体から抜け出るとその体が動かなくなる描写がされ、そうして動かなくなった体を『抜け殻』と称す事からも読み取れるように、魂とは『心肺機能の他に特に精神面で身体を生かす重要な役割を担っている』と解釈されている。慣用句でも丹精や心を込めるとほぼ同義に「魂を込める」という句が用いられる点からも、『魂≒精神・心』のイメージは『魂≒霊』と同様に一般に根付いていると言える。

今章では比較的スピリチュアルな観点から魂のイメージを追ったが、従来からの課題「心はどの臓器に宿るか」を併せて考えると今度は科学的観点からも何か見えてくる気がする。
・・・というように、魂とは多様な切り口からその概念を捉えることができるのだが。ではこの辞書や創作物からは『精神・心』と解釈できた『魂』、他の書物…例えば各宗教の経典からはどのように読み取れるだろうか。

宗教と信仰が説く『魂』

諸国に根付く各宗教はその経典の中で『魂』という概念について説いている。前章で触れたように『魂≒精神・心』とするならば、魂はその人物の人格や徳と密接であり如実に影響を受けるとも置ける。各宗教の教えの中でも最も違いが出るのは「死後の魂の処遇」だろう。魂は死後、人生で積んだ徳と重ねた罪や神への信仰心をもとに各々の宗教の裁量で裁きを受ける。ここまでは比較的どの宗教も共通しているが、分岐はこの後発生する。

仏教では『輪廻転生』の概念があり、死んだ魂は生前の罪の重さによって六つの道(天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄)に割り振られ生まれ変わるとされている。
仏教の前身ともいえるヒンドゥー教でも魂は輪廻転生すると説かれている。前世、今世の概念がある仏教とヒンドゥー教では今世の処遇は前世の魂が積んだ徳が影響しているという、『因果応報』の考えも付随してくる。

キリスト教では『罪深い魂は硫黄と火の燃える池で焼かれる地獄(ゲヘナ)に行き、赦された魂は神の御許で来るべき復活の時まで安らかな眠りにつく』といわれている。上記二つの宗教のような輪廻転生の概念は遠いようだ。

日本に伝わる神道は少し珍しい。神道では「魂は万物に宿る」とされ、人間の他にも無機物や自然、事象の一つ一つにも魂があり、尊ぶことで恩恵を得るとされている。他の宗派と違い「人の魂も祀れば神となり守護を得られる」とされ、『魂≒神』の概念が見られる。海外だと自然(木々や石、川の水一滴)に精霊が宿るという『精霊信仰』も近いものがあり、「死後の魂は大いなる自然あるいは宇宙の一部となる」という考えもある。

ここまで記したいわゆる『魂不滅説』はあくまで各宗教の多数派であり、例えば初期の仏教の「魂=無我であり死ねば全て『無』」とか、一部のキリスト教の「罪を重ねすぎた魂は消滅する=『魂消滅説』」など、各宗教の中でさらに細分化していく。

『魂』という概念へのアプローチ

宗教的観点から見ると、魂とはその所有者の精神や心だけではなく『罪や徳』『培われた経験に起因する記憶、人格』を含み、ひいては所有者自身を指す概念である。この考えを根底に、創作物中の『魂≒精神・心』も展開されているといえる。

各章で紹介した観点は紙面に収めるために独断と趣味で選りすぐった入門部分であり、スピリチュアルや科学的観点の他だと先ほどより少し深堀りした心理的観点などもある。また宗教的観点で挙げた他にも世界には様々な『魂』の捉え方をした宗教が数多く存在する。日々の生活で常に意識するのは難いが決して無視もできない『魂』という概念。

もし興味が湧いたなら、その多様なアプローチの切り口をぜひ探ってみてほしい。

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※画像はイメージです。

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