神奈川県厚木市上荻野に「相州美術・百貨市場」という古美術・骨董品屋があります。
一見なんの変哲もなく、変わった所といえば、ちょっと大きめなぐらいの骨董品屋ですが、そこの2階のフロアは「昭和歴史館」といった、この近辺では最大級ともいえる展示量の戦争資料館が常設されています。
なぜ古美術商が歴史資料館を?
先代の社長がここで古美術商として商をしているさなか、太平洋戦争に関する品物を取引する事がしばしばあったようです。
そのなかで、戦争という特殊な状況で生まれ、他の品物にはない特別な思いがあり、また歴史的な資料としても価値のある品物を単純な商品として扱う事に違和感を感じ、それであったら収集して資料展示しようと考えたのが始まりだそうです。
昭和歴史館を見学
それでは「昭和歴史館」を見学します。
入口は店舗と共有しています。
表の大きな看板には「昭和歴史館」についての表示はありませんが、店舗の入口にはしっかりと目立つように書かれていますので、ここまで来ればようやく資料館があるのが解ります。
資料館の入口は売り場の中にひっそりとあり、店員さんに入場料500円を払って入場します。
ドアをあけると既に別世界!
階段を登って2階に上がるのですが、階段の左右には既に戦争映画のポスターや戦闘機の玩具、資料の写真が所狭しと展示されています。
メインの展示室
2階にあがると目の前、右手にメインの展示室、正面と左側にサブの展示室となります。
まずはメインの展示室です。
展示室の壁一面のケースには、海軍、陸軍などに分類された軍服や装備品等が展示されています。
かなり状態の良い無可動状態の歩兵銃や軍刀、カメラなどが展示されています。
中央のショーケースには、勲章や軍杯、召集令状、軍隊手帳が展示されています。
一部複製品がありますが、当時の緊迫した空気が実感できます。
サブ展示室
サブの展示室には、書籍、戦後の戦争映画のポスターが展示してあります。
一部の書籍は手に取って閲覧する事ができます。
以前、戦死した伯父の遺品を資料にして貰うために県内の戦死者の遺品を展示している施設に寄付をしようと連絡したのですが、保管スペースに空きが無い理由から受け付けてもらえないという話を聞いた事があります。
そういった場合、相州美術さんは買取は難しいケースであるけれど、寄付であれば受付たいと仰っておりましたので、もしもそういう事があれば相談してみてはいかがでしょう?
展示物は不定期に入れ替えされます。
歴史的価値のある資料も多数展示されていますので、学生や地元の研究者の方の利用も多いとの事です。
ご興味のある方は是非訪れてみるのをお勧めします。
アクセス
相州美術 昭和歴史館
住所 :〒243-0201 神奈川県厚木市上荻野1905
電話 : 046-291-2100
時間 :10:00〜17:00
休業日:水曜日
入場料:500円(資料館)
駐車場:無料(約20台)
関連URL:相州美術/厚木ポータルサイト
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