今回ご紹介する思い出のファミコンソフトは、対戦内容の熱い「スパイVSスパイ」を紹介したいと思います。
このゲームはファーストスターソフトウェアが1984年に発売した作品で、後にファミコンにセガマークIIIにPC-8801、X1、ゲームボーイカラーと色々な機種に移植された作品でもあります。
このゲームの題材になっているのが、元々はアメリカンコミックス「Mad」に連載された「Spy vs. Spy」を下地にしており、黒いスパイと白いスパイの対決をコミカルに描き、時に勝ち、時には敗れながら、熾烈な諜報戦を繰り広げる二人の活躍を、そのままにゲームへと移植したのが今回紹介する「スパイ&スパイ」です。
さてこのゲームはスパイの諜報合戦をテーマとしており、機密書類を盗み、相手のスパイを倒す対戦型アクションゲームとして造られています。
Ⅰコントローラーの白のスパイの名前は「ヘッケル」で、Ⅱコントローラーの黒のスパイは「ジャッケル」と名前が付いており、プレイヤーは二人を互いに操作しながら、とある施設へと侵入し、各部屋のどこかに隠されている設計図にパスポートと現金に脱出用の鍵と機密書類を入れる鞄を手に入れ、途中で武器になるバットやナイフを手にし、敵を倒し、対戦相手よりも早くに施設を飛行機で脱出する、実に手汗の握るスパイもの。
このゲームは意外にしっかりとしており、部屋の中にある机にタンス、額縁を探索し、どこにあるか解らないアイテムを探さなければいけなくなっており、どこにあるのかはランダムで決められ常に探索する事となり、またせっかく見つけたアイテムは鞄が無ければ持ち運びができず、たとえ設計図を手に入れても他のアイテムを確保するには、鞄を入手しなければいけなくなっていました。
また画面が二画面に仕切られており、互いの行動が筒抜けの状態でアイテム探索をしていく為、どのアイテムを入手したのかを見破られてしまうので、小細工の出来ないガチの対戦ゲームでもあったのです。
また各部屋で相手を罠にかけるトラップアイテムも用意されており、机に仕掛けるダイナマイトに、扉にセットする濃硫酸バケツや、タンスなどに仕掛けるスプリングに部屋全体を爆破する時限爆弾と、まさに手汗握る対戦ゲームでもありました。
鞄に設計図、カギに現金にパスポートのアイテムを手に入れ、制限時間内に脱出用のドアへと出なければいけない対戦ゲームに、いつも夢中になってプレイしたものですが、よくそれで喧嘩もおこったりもしました。
特にリセット行為などの反則技でガチの喧嘩になったりと、思い出の深いファミコンソフト。今ではネットゲームになり、かつての大戦も幅が広くなりましたが懐かしさを忘れられない名作でもあります。
(C) 1986 スパイVSスパイ ケムコ
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