シミュレーション・ボードゲームの決定版「スコードリーダー」。
電子ゲームに押されて影が薄くなって久しく、私の記憶からも消失していたのですが、何とスコードリーダーにハマっていたいたというゲーマーが自分のすぐそばにいたのです。
アルバイト先での出来事
二年ほど前から営業のアルバイトをやっておりまして、つい先日、上司と二人で昼食を共にする機会がありました。
上司と言いましても、彼は還暦に近い私よりも5、6歳年下。しかし、職場内は若い人が多いせいもあってか、その上司と私は何処か友達の様な感覚で会話をしてしまう事がままあります。
この馴れ馴れしさの裏には、私が正社員ではなくパートという立場なので、厳しい上下関係という枠組みからやや外れているという状況があるのも確かでしょう。つい趣味の話に発展し、私が軍モノのプラモデルに凝っている事を打ち明けると、「俺も小学生のころ、タミヤのタイガー戦車とかをよく作ったなあ・・・」と上司。
私は目を凛凛と輝かせて思わず感激してしまいました。暫し二人でプラモデル談議にふける中、その上司は「中学になると、シミュレーションゲームに夢中になってねえ・・・」と言って、顔をほころばせました。
その時の私の心境ときたら、感激と言うより驚きに近いものでした。
軍モノのプラモならともかく、戦争シミュレーションゲームに夢中になるのは、かなりマニアックな人ではないかと思われたからです。まさかこんなところでシミュレーションのゲーマーに出会うとは!

戦争シミュレーションゲーム
戦争シミュレーションゲーム、ウォーゲームとも呼ばれておりました。
我が国では1980年前後にアメリカ製のゲームが輸入されてブームに火をつけました。ボードも駒も全て紙製という、いかにもアナログ的なゲームでした。
折しもテレビゲームの黎明期に当たり、任天堂のファミコンなどに水をあけられ、シミュレーションゲームは何処か一過性に終わってしまったという感があります。が、当時の我が国のボードゲームに対する認識に大きなインパクトを与えたのは事実でしょう。
「特にスコードリーダーが面白かったなあ」と上司。
「スコードリーダーなら、私も持ってましたよ!」
スコードリーダー。邦題は「戦闘指揮官」で、アメリカのアヴァロンヒル社が放ったヒット作でした。
いやあ、懐かしいのなんのって、食べるのも忘れて二人で話し込んでしまいました。
「社会人になって、シミュレーションゲームに夢中になっていたという人に出会ったのは初めてだ」
上司の最後の言葉に全く同感でしたね。
※画像はイメージです。
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