スタートレックファンですが、以前見たスタートレックのドキュメンタリーから、タダのSFじゃないなと感じたことをご紹介したいです。
オリジナルの「宇宙大作戦」スタートレックがアメリカのテレビで開始されたのは、1966から1969年まで3年続き打ち切りとなりました。
その数年後、キャストの俳優さんたちに、ニューヨークでファンの集いをするので来てくれないかと招待があったそうです。
ミスター・カトウ役のジョージ・タケイによると、「数年前に打ち切られたドラマの出演者に、お金払ってニューヨークへ招待って?」とよっぽど変わった人だと思ったそうです。が、キャストたちが指定されたホテルに行ったところ、会場の部屋は超満員で溢れかえっていて、定員オーバーでついに火災報知機が鳴ったのだと、ミスタースポックことレナード・ニモイがおっしゃっていました。
このドラマ、時代を先取りし過ぎたと言われていますが、このおそらく最初のコンベンションであるファンの集いの後に映画化の話が出て、シリーズは映画として続きが作られ、その後は「新・スタートレック」「ディープスペースナイン」「ヴォイジャー」「エンタープライズ」と増殖の一途をたどったのです。
私の見たドキュメンタリーでは、ミスタースポックは、「スタートレックを見て宇宙物理学者になったという人が、自分に向かって専門知識を話すのだが、相手は私もわかっていると思っているらしいけど、私は俳優なんだよ」と、ユーモアたっぷりに話していたのが印象的。
また、スコッティ―ことジェームズ・ドゥーハンは、自殺志願のファンからの手紙を読み、何とかしなければと思ってコンベンションに誘ってみたら来たので、次も行こうとまた誘っていたら、そのファンは自殺願望がなくなって元気になってくれたんだという話を誇らしげにしておられました。ウーラフことニシェル・ニコルズは、「スタートレック」を見て、「メイドでないアフリカ系女性がいる!自分も何にでもなれるんだ!」と思ったというファンの女性の話をします。
その女性はね、「ウーピー・ゴールドバーグなのよ」と、アフリカ系女性に希望を与える存在だったということに胸を張っておられました。
ウーピーは、「新スタートレック」で、ガイナンという存在感のある役をしていましたが、彼女もウーラフのようにアフリカ系女性に希望や勇気を与える存在でありたいという気持ちを持って演じていたそうです。
そして、NASAのスペースシャトルの練習船「エンタープライズ」号のお披露目式典には、キャストが招待され、盛大にこの番組のテーマ曲が演奏されたのには、全員すごく感激したということでした。
NASAとの関係はそれだけではなくて、「新スタートレック」の撮影セットを宇宙センターの参考にしたいとNASAの関係者が訪れたということです。
また、「新スタートレック」の製作者ジーン・ロッデンベリーが亡くなった後、遺灰は宇宙に撒かれたということですが、今のようにビジネスでお金を払えばだれでもできる時ではなかったのです。
NASAにはトレッキー達が多くいて、暗黙の了解でされたのではないかと、ひそかに考えている次第です。
知らぬ間にアメリカの宇宙開発にも貢献していたSFドラマ、スタートレックはやはり只者ではないですね。
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