ステルス性能なんてステルっす(怒)!

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最近よく聞く『ステルス化』『ステルス性能』なんて言葉が、戦闘機の世界では当たり前になってきました。
この『ステルス化』の波は、海軍の軍艦にも押し寄せています。
しかしそこには、いろんな葛藤や『海のロマン』との兼ね合いが出てきます。
あまりに軍艦が『ステルス化』してきた中で、タイトルのような言葉が出てくる始末です。
そんな、『ステルス化』にまつわる『船乗りの葛藤』を紹介します。

軍艦もステルスの時代だよね~

最近の軍艦は『ステルス化』の波が押し寄せています。
船体や上部構造物に傾斜をつけて、レーダーに映りにくいような構造になってきています。
併せて、ごちゃごちゃとした付属物を収納しており、『のっぺらぼう』な船が多くなりました。

■ズムウォルト級

By (U.S. Navy photo courtesy of General Dynamics Bath Iron Works/Released) 151207-N-ZZ999-435 [Public domain or CC BY 2.0 ], via Wikimedia Commons

昔のごちゃごちゃした軍艦の感じも好きなのですが、最近の流行には逆らえません。
しかし『船乗り』としては、『ステルス化』には結構いろんな葛藤があるものです。

接岸する時、下が見えないんだよ!!

ある日、ステルス化船体となった『むらさめ型』護衛艦の艦長を経験した方が『ステルス化』に文句を言っていました。

『接岸するとき、ステルス船型だとよく見えないんだよ!』

なるほど、たしかに船体を『ステルス化』すると傾斜をつけます。
そうするとどうしても、艦の横が艦橋から見えにくいそうです。

■ むらさめ型護衛艦 DD-019「ありあけ」

By PH1 Dennis C. Cantrell, U.S. Navy [Public domain], via Wikimedia Commons

そんな感じで、軍艦の『ステルス化』は、船乗りの葛藤との闘いになります。
さらに『船乗りロマン』を否定するようなことが発生します。

3 軍艦のマストを簡略化するとは何事だ!

ある日、将来型の護衛艦構想の概略図が出てきました。
将来型護衛艦は、さらに『ステルス化』を進めた構造となっています。
この中で、『船乗り』を激怒させたのは、『マストの簡略化』でした。

軍艦の構造上、一番レーダーに映りやすいのが『マスト』になります。
そのため、海外の軍艦では『マスト』を収納式にするという艦もあります。

日本もその波に乗って、『マスト』を簡略化した将来構想図が出てきました。
本当は『あきづき型(19DD)』で実施しようと画策していました。

■ DD-115 あきづき

By Yasu osugi [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

しかし、『船乗りのロマンたるマストを省略するとは不届き千万!!』という声に押されて現状型に落ち着いた経緯があります。

今後出てくる30DDXにて、ようやくマストのステルス化が進みます。
軍艦の『ステルス化』設計は、『船乗りのロマン』との闘いなのかもしれません。


Writing by  K13

ミリタリーや自衛隊とご縁がいろいろありました。
その中で面白話などを紹介出来たらと思います!

eyecatch credit: By U.S. Navy photo illustration/Released [Public domain], via Wikimedia Commons

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