お隣の台湾は、日本以上に膨張する中国海軍の脅威にさらされています。
そうした状況下、台湾海軍では4隻の潜水艦を運用していますが、その内の2隻はなんと第二次世界大戦中にアメリカが建造したグッピー級潜水艦(GuppyII)を譲渡されたもので艦齢70年以上にも達する老朽艦となっています。
第二次世界大戦時に建造された兵器が、例えば銃火器などであれば発展途上国などで使用されているかもしれませんが、日本のお隣で同じく中国の圧力に対抗せざるを得ない台湾で現役だというのは少し心許ない感が拭えません。
台湾海軍の残り2隻の潜水艦も、前述のグッピー級潜水艦2隻と比較すれば新しいものですが、そちらも艦齢は40年以上経過していまあす。
これらはオランダのズヴァールトフィス級潜水艦をベースとして建造された物ですが、同時代に建造された海上自衛隊の潜水艦であれば、その全てが既に退役しています。
台湾海軍もこの事態を手をこまねいて見ていた訳ではなく、中国海軍の膨張を横目に新型潜水艦の調達を計画していました。台湾の頼みの綱は言わずと知れたアメリカであり、2001年時点で新型の通常動力型の潜水艦8隻の提供を受ける予定となっていました。
しかし当のアメリカは、自国では原子力推進型の潜水艦しか建造するノウハウがなく、この約束を反故にしたも同然でこの2019年を迎え、18年経過しても実現できませんでした。
この間にも中国海軍は着々と増強を進め、水上艦艇はもとより潜水艦も通常動力型57隻、原子力推進型11隻の計68隻以上の攻撃型潜水艦を保有するに至っています。
台湾海軍も現在の老朽潜水艦4隻を最新式の通常動力型8隻に代替する計画を立て、アメリカ頼みを配してなんとか自国建造で実現しようと躍起になっています。
日本も武器輸出3原則を事実上撤廃し、オーストラリア海軍の時期潜水艦計画に手を挙げた経緯もあるため、なんとか力を貸して挙げられないものかと素人目には映ります。しかしオーストラリアと台湾では中国に与えるインパクトがまるで異なるようで、日本が積極的な姿勢を打ち出すことは困難なようで非常に残念です。
※画像はイメージです。
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