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地縛霊の少女がいる家

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これは私が小学生までの間に暮らしていた、古い団地で起こった出来事です。
そこは比較的に安い団地で、古くから様々な住民が暮らしてきたため、ずっと昔に住んでいた少女に何かが起きたのではないかと思います。

ある年の大晦日、まだ子供だった私にとって、その一日だけは夜更かしを許される唯一の特別な日でした。
年が明けて、そろそろ眠りにつかなければならなくなり、トイレに向かいました。

とても古いトイレです。
真夜中にトイレやお風呂に入ると誰もいないはずなのに、誰かに見られているようなそんな気配を感じることが日常茶飯事でしたが、ようやくその正体がわかりました。
トイレをすませて立ち上がったそのとき、パッと目の前を向いたら、誰もいなかったはずのトイレの中に少女が立ち尽くしていました。

気がついた私に向かって、ゆっくりと歩きだし、手招きをはじめました。
髪はボサボサで手入れされてなく、白いワンピースを身につけた、小学生低学年くらいの少女です。
恐ろしくなった私は、駆け出して、リビングに戻りました。この出来事はそれきりで終わったと思っていました。でも違います。

ある年の3月3日のひな祭りの昼間のことです。おひなさまを飾られた目の前には、私が子供のころに遊んでいた折り紙が置いてありました。そのとき窓も閉まっていましたし、母はお昼ご飯を作っていましたし、私はゲームをして遊んでいました。
ところが、そのおひなさまの飾られた目の前に置かれた折り紙が、ふいに、独りでに動き出したのです。風に揺られて動くような動き方ではありません。

踊るような動き方でした。誰かが手で持ち上げなければ、作りだされないはずの人工的で不自然な動き方です。そのまま折り紙が歩くかのように私のほうに踊るような動き方と早いスピードで膝のあたりまで接近しました。しかし母が振り向いたとたんに、ピタリと動きが止みました。まるで誰かに遊びに誘われているように感じました。

それからまたある年に、父がこう言いました。金縛りにあったと。
白いワンピースを身につけた少女で、とかされていないようなボサボサの髪に、小学生低学年くらいの(ちょうど当時の私くらいの年頃)の少女が、立ち尽くして、ニタニタと笑ってきたそうです。

なにかその家に地縛霊の少女がいると実感した瞬間でした。いまはべつの家に住んでいて、その少女を目にすることはなくなりました。

※画像はイメージです。

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