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不思議な直線道路

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私の地元にある有名な海沿いにホテルがあり、その前には不思議な程まっすぐな直線道路があります。
道路は森林を突っ切るように作られているために、途中に信号機もなく、まっすぐにホテルの方へむかっているのです。

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部活の合宿

私は中学生の時、部活の遠征で2泊3日ほど、このホテルにお世話になりました。
海に面した景色が良いホテルなのですが、コンビニや商店、自動販売機すらなくて、そのホテルの周りの夜はとても暗いのです。直線の道路に沿って薄暗い街灯がぼんやりと立ち並び、とても不気味な雰囲気でした。

最終日の夜、ホテルの食堂で部員と引率の先生と揃って夕飯を食べているとき、部員の一人が「せっかくなんだし、寝る前に怖い話しよう」と言い出し、みんな大賛成。
その後、先生までも大きめの部屋に集まり、輪のようになって怪談が始まりました。

怪談話

何人かの話が終わりキャーキャー言いながら盛り上がると、先生がこのホテルの前の1直線の道路の話を始めたのです。
それは戦時中のお話でした。その頃、このホテルの建っている土地には大きい会館のような建物があり、出兵が決まった人たちが集まって訓示を受け、戦地に向かうために一直線道路を行進して駅まで向かうのが習わしだったのです。

その日も意気揚々と兵隊さん達が行進してたのですが、運悪く敵の戦闘機に攻撃されて皆殺しにされてしまったそうで、余程悔しい思いだったのか、亡くなった方々の行進している姿や足音が聞こえてくるそうです。周囲にコンビニや商店がないのは、その列に遭遇してしまわないようにするためだとか・・・。

皆が静まり返っていると怪談話をしようと言い出した部員が、「ほんとうなのか、みに行かないか?」とまたもや言い出します。一瞬ざわついたあとその場の全員が行くと言い出し、この話をした先生も生徒だけで夜道は危ないと、かなり乗り気な雰囲気で一緒に行く事になったのです。私は嫌だったのですが「夏の思い出だよ」と皆が誘うので渋々付き合いました。

私達が見たもの

ここからはご想像どおりで、たくさんの人の足音が聞こえ1列に並んで歩いている兵隊さんの姿を全員を目撃してしまいます。気の弱い生徒は失神するように倒れ、慌てて逃げた生徒が転んで頭を打って出血、他にも木の根で転んで骨折する者などとけが人が続出し救急車が呼ばれる大惨事になりました。

引率の先生は責任を取って学校を辞めさせられ、このホテルも合宿に使われる事は無くなりました。
あれから十年ぐらい経ったのですが、ホテルはつぶれて廃墟となり心霊スポットとなっていたのですが、わりと最近になって解体され空き地になり、この場所にはもうだれも訪れる事はなくなったようです。

※画像はイメージです。

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