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お隣・台湾の潜水艦事情

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隣国の台湾が拡大を続ける中国海軍に対抗するため、自前での潜水艦建造に舵を切りました。
台湾は現状4隻の潜水艦を保有していますが、そのうちの2隻は、なんと第二次世界大戦時にアメリカが建造した艦齢およそ70年以上にも及ぶ老朽艦です。
残りの2隻は第二次世界大戦後にオランダから調達した艦ですが、こちらも最新艦と比べれば古さが否めない艦となっています。

こうした状況にあって台湾政府は遂に外国からの調達を断念し、新型潜水艦を自国で建造する方針を打ち出しました。
そもそも台湾は、もう20年以上前からこれら4隻の老朽艦に代替するため、通常動力型の潜水艦の調達をアメリカに依頼していました。

そして2001年にはアメリカの当時のブッシュ大統領が、8隻の新型潜水艦の斡旋を了承していたのです。
にも関わらずアメリカそのものは国内においては原子力潜水艦しか建造していなかったため、通常動力型の潜水艦の斡旋は暗礁に乗り上げたのでした。

アメリカも当初は、自国内での建造が出来ないことから、欧州各国から通常動力型潜水艦を購入、そのまま転売する計画としていました。
しかしここで表面化したのが、中国からのモ売れるな経済的・政治的な圧力でした。

現状でも2隻だけ台湾が保有している潜水艦はオランダ製のものでしたが、この売買に際しても中国はオランダに圧力をかけ、本来は合計6隻が建造される計画だったところを2隻で終えることになった経緯がありました。

以後も欧州各国は中国の圧力増加を警戒し、潜水艦を建造している国は多数ありつつもどこも台湾への売却に手を挙げる国は出てきませんでした。
そうしたことから、台湾は遂に2017年、自前での潜水艦建造に着手する事になったのです。

今年の2019年5月に台湾では自国製の潜水艦を建造するべく、南部の都市・高雄で起工式を行いました。
中国海軍の高まる脅威という部分で台湾と同じ立場の日本とはいえ、先の武器輸出の緩和から時期オーストラリア海軍の潜水艦代替計画に手を挙げることはないようだ。

これは欧州各国と同じく日本の潜水艦建造を担う企業が、中国の圧力を受けて前向きになれないことが大きいようで、この点非常に残念です。
他力本願を改めた台湾では、自国内で8隻の潜水艦を建造し、今の老朽艦4隻を代替する方針とされています。
この話、約束を守れないアメリカに原因があると思えまするが、本当に台湾海峡防衛に関心があるのかと疑いたくなる程です。

※写真はイメージです。

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