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トラック運転手〜ある夏の体験

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私の仕事はトラック運転手です。
運転手の怖い話はあるあるですが、体験した中でも一番怖かったことをお話したいと思います。

目次

夏の長距離輸送

その日は関西の工場で荷物を積み、そのまま九州の工場へ向かうお仕事でした。
距離にすれば約580km、時間にすれば約7時間といったところでしょうか。

その日は、いろいろとタイムロスが重なるような一日で、九州の工場に着いたのは夜中0時30分頃。
現地に着くまでにお風呂、ご飯、歯磨きは済ませているので、着いたら朝まで寝るだけだったのですが、季節は8月の猛暑真只中ということもあり、なかなか寝付けないような夜でした。

目覚めて聞こえてくる声

携帯を触ったりしていると知らないうちに寝てしまっていたようで、ふと目が覚めたのが夜中2時半頃。
時間を確認すると、まだ2時半。もう一度眠ろうとしたのですが、なぜだか目がスッキリ覚めてしまったのです。

「あぁ・・・最悪・・・」と思いながら目だけ瞑っていると、外から子どもの声が聞こえてきたのです。それもきっと男の子だろう、「キャハハ!」と楽しそうな声。

工場には私以外にもトラックは停まっているので、そのうちの誰かが子どもさんも連れてきているのだろう・・・。
当時はそれが当たり前のような時代だったので、何も気にしていなかったのですが、段々とその状況がと不思議に思えてきたのです。

時間は夜中2時半なのに、なぜ子どもが外で遊んでいるの?親は?
そもそもトラックのドアを開け閉めする音は聞こえたか?
しかもなぜ男の子って言いきったんだ自分は・・などなど・・・。

コンコンと

いろいろなことを考ていると、脳みそフル回転して少し血の気が引いてきたとき、私のトラックのドアをコンコンと叩く音がしました。
職業柄、ドアをコンコンされるとパッと反応してしまう癖があるので咄嗟に目を開け、カーテンを開けようとしたときに、ハッと我に返りました。

「今、何時・・・?」
時計を確認すると夜中2時45分頃。
「この時間に誰がノックするんだ」
「このカーテンを開けてもいいのか」
そう思った瞬間、サーっと血の気が引く感覚に襲われ、無理矢理眠りについたのです。

翌朝

結局それからは朝の荷下ろし時間まで過ごし、何事もありませんでした。
荷物を降ろした後に待ち時間があり、そこの工場のリフトマンに昨日の話をしてみると。

リフトマンが言うには「あ~ちょうど、そのあたりで小さい男の子死んでるよ」
「運転手が連れてきた子供が遊んでいる時、運悪く煮崩れして下敷きになった事があるんだよね」と。

微妙な空気を残したまま帰ったというお話です。

※画像はイメージです。

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