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アメリカのテレビに出てきた意外な元軍人たち

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2001年の911同時多発テロ事件以後、アメリカでは戦争が続いています。
911事件の頃、アメリカのFOXNEWSが日本でも見れたのですが、ニュースキャスターたちが自分の親戚や家族にも軍人がいる、他人ごとじゃないという話をしていました。

実際、日本でテレビを見ているだけでもハンパじゃない元軍人の記者、俳優、スポーツ選手がいたのです。
FOXNEWSの番組で、いかにも人の良さそうな小学校の校長先生タイプのおじさんキャスターがスタジオで小柄な若い女性兵士にインタビューしていました。

20代前半と思しき笑顔が魅力的なかわいい子でしたが、迷彩模様のアメリカ陸軍の戦闘服を着て、20kgだったかあるものすごい大荷物に機関銃を持って登場しリュックに何が入っているかを見せていました。

なんとこのおじさんキャスターの姪御さんだということで、おじさんは「ついこの間までお人形さん遊びをしてたのに、この子ったら」と、誇らしげな心配そうな眼差しが印象的でした。

また、この局の記者の一人がどこかで見た顔だなと思っていたら、当時のニューヨーク市警本部長の息子さんで、しかも海兵隊の戦闘機パイロットとしてイラク上空を何百回も偵察飛行していた、という話を聞いてしまいました。

元戦闘機乗りのリポーターがいるなんてと、頭を抱えてしまいました。
他のニュースキャスターは息子が海兵隊でイラクに派遣されたと言っていましたし、本当に身近に軍人がいるんだなと感じたものです。そしてアメリカのドラマ、私は刑事ものが好きなのですが元軍人で今刑事というキャラクターもよく登場します。

彼ら彼女らはヒーローではあるものの、戦闘体験からPTSDを患っていたり、悩みを抱えていたりするのがリアルだなと思います。
もちろんドラマの登場人物はモデルがいたにしても、実在の人物ではありませんが俳優にも元軍人がいるんですよね。

マーク・バレーは「ヒューマン・ターゲット」「ボディーオブプルーフ」「ボストンリーガル」などの出演作で知られています。

■ マーク・バレー
Cameron Yee [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

アクションものから弁護士までこなす、あまり大柄ではないがスマートなイケメンですが、彼はなんとカスター将軍やマッカーサー元帥の出身校でもある、ウエストポイント陸軍士官学校の卒業生で、砂漠の嵐作戦にも従軍経験ありのエリート軍人だったのですね。

テレビでのインタビューでは、悪者に拘束状態でプールに沈められて、それを自ら外して脱出、美女を救い出すというシーンの後、「ああいうのを、ウエストポイントで習ったのかい?」と聞かれて、「そうだよ、全部ウエストポイントで教えてるんだよ」と冗談ぽく答えていたのを見たことがあります。

スポーツ界では、1990年代のNBAバスケットボールの海軍大学出身のデビッド・ロビンソンは、アドミラル、提督というニックネームでした。

■ デビッド・ロビンソン
LBJ Library [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

彼はドラフト後、入団する前に2年間お礼奉公として軍務をこなした後退役してサンアントニオ・スパーズに入団、大スター選手として活躍しました。メジャーリーグ野球でも、数年前にセントルイス・カージナルスにドラフト13位で入団した海軍大学出身のミッチ・ハリス投手がいました。

彼は海軍大学のカレッジ野球で注目され、2008年にドラフトされた後、5年のお礼奉公で空母に乗り込み、中東やカリブ海の対麻薬戦争に従軍していました。

■ ミッチ・ハリス投手
See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons

そして船のコックさんを相手にキャッチボールして練習していたということです。彼は1921年以来2人目の海軍大学出身のメジャーリーガーです。球団は彼のメジャー昇格後に、ワシントンDC、アナポリス海軍学校の地元で中継ぎ投手としてデビューという粋な計らいをしました。

ウエストポイントが陸軍士官学校、アナポリスが海軍士官学校、エリート軍人だって、何でミリタリーオタクでもない私が知っているかと言うのも、長年アメリカドラマを見過ぎたせいであります。

 

※一部の画像はイメージです。

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