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スウェデンボルグの霊界通信

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日本ではあまり知られていないスウェデンボルグですが、オカルト好きな方の間では有名人の部類にはいるのではないでしょうか?
生きながら霊界を旅した男の思想について、また、霊界の階層について書いてみたいと思います。

目次

天才スウェデンボルグ

1688年ストックホルムに生まれ、1772年イギリスで84年という、当時としては長い生涯を送ったスウェデンボルグですが、その人生の中身は非常に濃く、様々な学問の研究で彩られています。
便宜上、一生を3つの時期にわけていきますと、28歳までが学問の時代。56歳までが、学者、技術者として活躍した時代。そして84歳で死ぬまでの最後の28年間が神秘思想家としての時期になります。

スウェデンボルグは、数学・天文学・鉱物学・科学・解剖学・生理学に精通していたらしくそれらに関する書物もたくさん著しているそうです。これだけの学問を治めたというだけで、その天才ぶりがうかがえます。

人生の転機

まるで、霊界とは無関係な学問を治めていた彼が、なぜのめり込むように霊界に興味をもつことになったのか?その人生の転機とも言うべき出来事が起こった事件が日記として残っていたそうです。

日記によると、旅先の宿で食事をすませ、うとうととくつろいでいると、部屋一面に蛇やガマなどの気味悪い生き物が降ってわいたように出てきたそうです。あまりに突然のことで気が動転しおろおろしていると、今度は1度もあったことがない高貴な雰囲気をもつ人物が目の前に現れ、そして瞬時にした消えたそうです。

只々、茫然とした出来事に、思いをめぐらせましたが答えが出ません。諦めかけていた翌日、眠りにつこうとした彼の枕元に、昨夜の人物が現れ「汝を死後の世界、霊の世界へ誘おう。そこにて見聞きしたるものを、世の人々に伝えよ」と告げます。ここから霊界探訪の旅がはじまったと言うわけです。

霊界の階層

スウェデンボルグの記した、霊界とははたしてどういうところなのか。人間が死んだらどうなるのか。

死という定義にもいろいろとあるようなのですが、死者がまず連れていかれるのは、精霊界です。精霊界は人間界同様、街や森、家屋などが普通にあるそうです。この精霊界で霊界への準備期間を経て霊界に入って行き、その霊界で永遠の生を送るということだそうです。霊界はまた、天界と地獄界から成り、この2つの世界もそれぞれ無数に枝分かれしていて、自分の霊性や霊的開眼の程度に振り分けられ、各々その世界へと入って行きます。

まずは天界ですが、天国と霊国があり、さらに第1、第2、第3天国。第1、第2、第3霊界に分かれ、またさらに、わかれた世界があります。地獄も同様に3つの地獄にわかれ、さらにまたわかれ、という風に続きます。

霊界には「相応の理」というものがあり、それによって世界が成り立っているそうです。それぞれの世界や階級によって降り注ぐ光の量が決まっていて、上の世界ほど明るく、地獄界の下の世界ほど細く、か細く、じめじめしている様です。そして、この霊界通信の、一番面白いところは、死後住む世界を自らが決められるというところです。閻魔様のような方が、生前の行いをみて場所を決めるのではなく、すべては自由意志なんだそうです「地獄へいくのはその霊の心が地獄を好む性質だからであり、誰に決められるわけでもなく自らすすんで地獄へいくのだ」そうなのです。

だからこそ、生きているうちに、いろいろと勉強をし勤勉に働くことが大事なんでしょうね、しかも強制的にではなく心から。

膨大な霊界通信

スウェデンボルグの霊界通信はかなり膨大な数らしく、その多くが大英博物館に保管されているそうです。その人生後半の大半を、霊界の研究に費やしたスウェデンボルグですが、かなりの著名人がその思想に影響を受けているらしく、ゲーテに始まり、ドストエフスキーにバルザック、エドガー・ポーからヘレン・ケラーまで、日本でも、禅の大家である鈴木大拙氏など枚挙にいとまがありません。

スウウェデンボルグに限らずダンテに始まり、古今東西、霊界や天国、地獄など、あの世の世界を見聞してきた人間の話を集めて系統だてて、研究するなんていうのも面白いかもしれません。
AIに霊界はどんな所かと、問いかけたらどんな答えが返ってくるのか、想像するのもたのしいですね。

featured image:ペール・クラフト, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由

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