初めまして。T3PROJ.の主宰SUNNYです。
普段はフリーのデザイン業を営んでおりますが、とあることがきっかけで、T3PROJ.という団体を発足させることとなりました。
T3PROJ.(ティースリープロジェクト)とは
「トイガン・タクティカル・トレーニング・プロジェクト」の略称で、2014 年に発足した任意団体です。
トイガンの安全な取り扱いをタクティカルトレーニングを通して学び、事故やトラブルをゼロにするための活動を展開しています。
2017 年現在ではT3PROJ. の趣旨に賛同する12 名の正規メンバーが在籍しており、自身の余暇を利用して活動に参加しています。
改めて考えてほしいトイガンのリスク
トイガンは玩具として販売され、法的に定められた資格もいらないし免許もいらないため、私たちは気軽に触れることができます。
ところがこの玩具は
「6mmの樹脂製の球体を、圧縮空気により初速90m/s前後の高速で40m先まで飛ばす」
と数字にしてみれば大変高性能な装置であることがわかります。そして我々は遊び方のひとつとして、サバイバルゲームと称し人間同士で撃ち合ったりしています。
しかしその気軽さゆえに、この高性能な装置を子どもが遊ぶ玩具と同じ感覚でとらえ、誤った使用により及ぼすリスクをきちんと考えたことはあるでしょうか?
事故は往々にして最悪のタイミングで起きる
例えばサバゲーではケガ防止のため、眼球の保護をはじめ様々な対策をしています。そのためBB弾が飛び交うゲーム中は全員の注意力が働いて、事故が起きにくい傾向にあります。
しかし意識が散漫なタイミングの時、例えば
- ゲーム間のインターバル
- 昼食休憩のセーフティーエリア
- ゲーム終わりの片付け中
こういったときは注意力が散漫になるため、不用意にトリガーを引くなどの誤射が発生しがちです。そういったタイミングでは往々にして目や顔などの保護具を装着していない場合が多いため、大きな事故に直結する場合が多いのです。
今まで無対策。
なのに無事故なのは、ただのラッキーである
例えばこんな場面に出会ったことはないだろうか?
- セーフティー内で誰かがトリガーを引いてしまう(誤射)
- ゲーム中誰かがフィールド内でゴーグルを外してしまう。
その時、あなたはどれくらい危機感を感じましたか?もし「特に何も感じなかった」と思ったあなたは大変危険な状態だといえます。
- なぜ誤射が起きるのか?
- なぜゴーグルを外す者がいるのか?
発生しうるリスクの管理や具体的な対策をしない限り、一定の確率で事案は発生し続けるため、いずれ重症レベルの怪我人が発生します。そうなった場合の代償は計り知れません。
「自己責任」で片づけられる時代は終わった
サバゲーは自己責任といわれます。怪我やトラブルについては施設提供者は責任を負わず、当事者同士が解決する事を了承して施設を利用してもらう、というのが一般的な流れになっています。しかし、ここ数年で急激に増えたフィールドの中でも、利用者はより安全で安心できるフィールドを選び、逆に事故やトラブル防止について放置状態の施設は避けられる傾向にあります。
施設提供者こそ安全を考えるユーザーを肯定する価値観を持つべき
「タクトレなんて実銃じゃないんだからいちいち面倒だし恥ずかしい」という方が時々おられます。確かに、トイガンに対して実銃のトレーニングを用いることに違和感を感じることがあるかもしれません。
しかし、恥ずかしいという意識から安全管理を怠り、万が一誰かに後遺症が残るほどの大けがをさせてしまうリスクが潜んでいることを認識すべきです。
フィールドやショップの運営者からこそ、「ガンの安全な取り扱いができるプレーヤーはカッコイイ」という意識を積極的に発信していくことが、ユーザーひとりひとりの他に、業界振興としても大変重要かと思っています。
そもそも、なぜタクトレなのか?
タクトレとはタクティカルトレーニング(Tactical training)の略称で、銃を使用した「戦術的な訓練」という意味があり、実際の内容は各種射撃術はもちろん、格闘や高所降下など内容は多岐にわたります。
T3PROJ.はその中でも、トイガンの安全な取り扱いに通じると思われる内容のみをピックアップし、アレンジして取り入れています。
なぜ実銃のタクトレを採用しているのかというと、国内に普及しているトイガンの多くは、実際の銃をモデルに作られており、引き金を引くまでは各装置の取扱い方法や手順がほとんど同じという特徴があるためです。
実銃で安全な取り扱いのためのトレーニングがあれば、トイガンにも大変有効であるとT3PROJ.は考えています。
BEFORE TRIGGERING~「引き金を引く前に」
T3PROJ.は、BEFORE TRIGGERING~「引き金を引く前に」を理念とし活動しています。前述したように、トイガンは気軽に遊べる玩具である反面、重大なけがを負わせるリスクをもった装置でもあります。
にもかかわらず、我々はあまりにもトイガンを安易に扱いすぎているのではないでしょうか?誤った使用法により、自身や他人に怪我や恐怖心を与えてしまうという認識が希薄なのではないでしょうか?
トイガンを楽しく長く遊ぶためには、勝ち負けや銃の性能の前に、まず安全について考えるべきだとT3PROJ.は考えます。そしてその考え方を楽しく効率的に学ぶために、T3PROJ.はイベントの開催などを通して活動しています。
ご興味のある方は、ぜひとも公式ウェブサイトへお越しください。
T3PROJ.は2018年10月末日をもって、無期限活動休止しています。
思った事を何でも!ネガティブOK!