台湾陸軍がAH64E「アパッチ・ガーディアン」を実践配備

photo by Taiwan Presidential Office
ミリタリーレポート

2018年7月、最新鋭の米国製攻撃ヘリコプターAH64E「アパッチ・ガーディアン」に搭乗する台湾陸軍兵員の訓練が終了して、この攻撃ヘリコプター部隊の完成式が行われました。

この台湾陸軍によるAH64E「アパッチ・ガーディアン」攻撃ヘリコプター部隊は、中国軍の攻撃から台湾を防衛するための、要の戦力として運用が開始されました。中国は近年、軍用機機による台湾への周回飛行など武力による圧力を強めています。

この状況に対して、陸海空3軍の統帥権を有する蔡英文総統は訓示として、中国軍の攻撃を念頭においてこの「アパッチ・ガーディアン」攻撃ヘリコプター部隊が「極めて強固な防衛ラインとなる」と説明しました。今回の運用開始に伴う式典では、隊員らが上空から飛来して高速で飛び去る実演を披露しました。

「アパッチ・ガーディアン」はアメリカのボーイング社製の攻撃用ヘリコプターです。
搭載する高性能レーダーによって敵を捜索する高い能力や、実装している各種のミサイルなどによる強力な攻撃能力が特徴です。

台湾では、30機を計約600億台湾ドル(約2200億円)で購入しており、2014年までに納入を受けました。現在まで運用する隊員の訓練を重ね、訓練中に墜落した1機を除く29機の体制で中国軍をけん制する戦力として運用していくこととなりました。

1機で約70億円異常の価格となる世界でも最高水準の兵器に、中国人民解放軍に対する抑止力としての注目が集まっています。AH64E「アパッチ・ガーディアン」は、日本の陸上自衛隊が運用しているAH64D「アパッチ・ロングボウ」の改良型となっています。台北など台湾本島北部を中国人民解放軍の上陸部隊から防衛するための作戦に用いる戦力です。

着々と派遣を求めて膨張している中国に対して、上陸阻止を念頭においたこの部隊の新設は、台湾にとって中国の脅威が増大していることの証と言えそうです。


Writing by S&W M459