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調達価格が高い気もする台湾のF-16戦闘機

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2019年8月18日、アメリカが台湾空軍に新型のF-16戦闘機を売却することが報じられました。

これは年々圧力を強める中国に対し、台湾がかねてより希望していた新型戦闘機としてF-16の最新型にあたるブロック70を供給することを認めたものである。しかし合計66機で約8,500億円、1機あたり約129億円という調達価格は日本が導入する最新のF-35シリーズのステルス戦闘機と比較しても決して安価だとは言えないようにも感じる。

しかもアメリカが台湾に戦闘機を売却するのはおよそ27年ぶりであり、台湾からの再三の要請にも関わらず中国を刺激する事を避けようとしてか、これまでアメリカが決断してこなかったという状況もあった。台湾は潜水艦の導入に際しても、散々待たされたあげくに結局自国建造を余儀なくされるなど、常にアメリカに翻弄される気の毒さが目に付く。

報道によれば今回導入が決まったF-16戦闘機は、従来の期待に比べ最新のレーダーを備え、且つ新型の空対空ミサイルを実装出来るものとされているようだ。これは製造元であるロッキード・マーティン社がブロック70と呼称している機体だと考えられる。

元々このF-16ブロック70仕様は、ロッキード・マーティン社がインドに猛烈な売り込みを図っていた戦闘機であり、最新のステルス戦闘機と比べれば見劣りがするものの、発展途上国には財布に優しいとも言われていた機体だ。しかし冒頭の様に、今回の1機あたりの調達価格を考えるとそこまで安い買い物とかと疑問にもなる。

そもそも仮想敵国の戦闘機の性能が高くないことがインドへの売り込みのポイントにもなっていたように記憶している。この点、着々と新型の戦闘機の配備を進める中国に対し、従来のF-15J戦闘機では対処が難しくなったことからF-35Aステルス戦闘機を採用した日本からすれば、少し不思議な感じもする。

まあ敵機の有効射程の外から攻撃可能な空対空ミサイルがあれば、今の台湾防衛には効果的ということが出来るのかもしれないが。台湾海峡の防衛は対岸の火事とは思えない。

※画像はイメージです。

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