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天下に認めらた軍師!竹中半兵衛重治

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最近、ネット検索すると、新史料の発見とか再検証で昔のイメージが覆され、美談が創作とか言われちゃうことがあったのでご紹介しますね。
今回は、天下に認めらた軍師!竹中半兵衛重治について調べてみました。

目次

竹中半兵衛重治とは?

秀吉の軍師として有名な竹中半兵衛は、はじめは父とともに斎藤道三の息子斎藤義龍(大男で早死した)、その息子龍興に仕えていました。
半兵衛はこの頃の武士に珍しく中国の古典を読んで軍略を身に付けていました。

なので美濃の国と勢力争いしていた尾張の織田信長との合戦では、半兵衛の軍略が功を奏して勝利していたということなんです。
しかし、主君の龍興は酒色におぼれて一部の無能家臣をひいきにしてしまい、その家臣が体が弱くて女性っぽい半兵衛をバカにし、一説には小便をひっかけたという話まであります。

さすがに半兵衛は怒りのスイッチが入ったのか、稲葉山城に人質となっていた弟が病気になったので看病させてと偽って、武器を長持ちに隠して城に入り、当直の無能家臣を殺して、自分と舅のわずかな軍勢とともに城を乗っ取った(龍興はびっくりして逃げちゃった)という話が有名です。

その昔、半兵衛は城を乗っ取っただけで満足してすぐに龍興に城を返して隠棲した、なんて無欲な知将だと言われたのですが、現在では半年の間攻防戦が続き、持ちきれずに放棄したという説になっているそうです。
でも、龍興はバカ殿なので、一時的にも自分を追い出した半兵衛を黙って領内で隠棲させるのも不思議ですよね。

まあ龍興はその後すぐに信長に滅ぼされたのですが、半兵衛はその後浅井長政の客分となり、1年ほどでまた居城(関ヶ原の近所にある菩提山城)に帰っていました。

竹中半兵衛の肖像画

■竹中半兵衛の肖像画不明。, Public domain, via Wikimedia Commons

信長からのオファー

そこへどうしても半兵衛を召し抱えたい信長が、木下藤吉郎秀吉を差し向けて家臣になってとお願いしたのです。
半兵衛は、信長は嫌いだけど秀吉の器量を見抜いて、あなたに仕えたいと言い、以後、半兵衛は秀吉の与騎、軍師として活躍することになりました。

半兵衛は秀吉よりも7歳ほど年下ですが、領主の息子で学問もあるのに、まだ武将にもなってないたたき上げの人間の秀吉を見込んだ慧眼はすごいですよね。
そしてその後の秀吉は、姉川の戦いや小谷城攻め、長篠合戦などで戦功をあげて、長浜城をもらって武将になるのですが、これがすべて軍師半兵衛のおかげとされていました。

・・・が、今では江戸時代以降の後世の創作とされているというのが、ちょっとがっかりです。

ひとつのすごい手柄

しかし半兵衛にも、ひとつのものすごい手柄があるのです。
それは、半兵衛とともに「両兵衛」「二兵衛」と称された黒田官兵衛孝高が、反乱を起こした荒木村重を説得に行き有吉城に監禁されたときです。

信長は官兵衛の寝返りと怒り狂い、人質の松寿丸を殺せと命令したが、半兵衛は官兵衛が裏切っていないと確信したのか、松寿丸を自分の地元に匿い、信長には殺したと報告したのです。
官兵衛が助け出されたとき、あの信長が涙を流し息子を殺しちゃったと真っ青になったが、じつは生きておりますと言われて、「半兵衛でかしたよくぞ命令に背いてくれた!」と言ったという信長のイメージにそぐわない話が残っているくらいです。

半兵衛の恩

松寿丸は後の長政で官兵衛のひとりっ子、黒田家は半兵衛の恩を後々も忘れなかったということです。
なお、半兵衛と黒田官兵衛孝高は、2年ほど秀吉のもとで一緒に仕えていましたが、無欲の知将半兵衛と後々秀吉に警戒されるほどとなった官兵衛との関係はどうだったのでしょうか。

あるとき官兵衛が、秀吉が書面で約束してくれた加増を実行してくれないと証拠の書類を半兵衛に見せたら、半兵衛は破って燃やしてしまい、こんなものは取っておいてはいけない、あなたのためにならないと諭したという話があります。

官兵衛はその後、本能寺の変の知らせを聞いて動揺する秀吉に「今が天下取りのチャンスですよ」と言い、実は同じことを考えていた秀吉にその後ずっと警戒されたという逸話がある人なので、半兵衛は官兵衛の野心的な部分をあらわにしてはいけないと諭したのでしょう。
そういう突っ込んだ話が出来たということは、滅多にない知将同士、話が通じたのではないかと思うのですよね。

そして半兵衛は36歳で肺結核で陣没しました。

eyecatch source:不明。, Public domain, via Wikimedia Commons

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