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異形の殺し屋が爆ぜる究極アクション漫画「戦車椅子」にしびれろ!

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殺し屋。現実世界では絶対に関わりたくないが、フィクションの世界では、その危険な魅力で私たちを惹きつけてやまない存在。コミックの世界でも殺し屋の姿は多種多様。『殺し屋1』が描くダークでバイオレンスなものから、『SPY FAMILY』に登場するポップなものまで、物語で描かれる殺し屋の姿もさまざまだ。

今回ご紹介する漫画『戦車椅子-TANK CHAIR-』(著: やしろ 学)も主人公は殺し屋。しかし、ちょっと……いやかなり毛色が違う。誰も見たことがないスタイルで、誰も見たことがないアクションが繰り広げられる『戦車椅子』の世界。今回はその魅力に迫ってみよう。

目次

フルアーマーで車椅子?誰も知らない殺し屋の世界!

さて、今回ご紹介する漫画『戦車椅子』。舞台は現代風だが、どこかサイバーパンクな雰囲気が色濃く出ている街。そんな街のビジュアルからも予想がつくとおり、街の治安は最悪で、マフィアやギャング、裏社会の魑魅魍魎たちが日夜怪しく蠢いている。そんな魑魅魍魎から仕事を貰い、トラブルを物理的に解決する存在。

それが、殺し屋だ。主人公の兄妹、凪と静もそんな殺し屋を生業とする二人。しかし、兄であり、史上最強の殺し屋とうたわれた凪は、妹を庇った後遺症で動けない身体となり、「殺意」を感じた時のみ覚醒する得意体質になってしまう。妹の凪は兄の「得意体質」を利用し、「仕事」のターゲットから多量の殺意を浴びせることで、覚醒のレベルを上げ、兄の完全復活を目論む……。というのがざっくりしたあらすじ。

思わずツッコミたくなる破天荒なストーリー

なんというか、何を食べたらこんな話思いつくんだよ。と、思わずツッコミたくなる破天荒なストーリーだが、本作の「ヤバさ」が発揮されるのはまだまだここから。漫画『戦車椅子』の真髄は、主人公凪のバトルスタイルにある。普段は外界からの刺激に無反応。また脚も不自由になってしまった凪が、覚醒時「仕事道具」として使うのは、車椅子。しかもただの車椅子ではもちろんない。凪が駆るのは、殺し屋の「仕事」用にチューンされたスーパー車椅子だ。

この車椅子でのアクションが本作一番の見どころとなる。高速で駆動し、内部に仕込まれたギミックによって時に壁を走り、敵を押しつぶす、凪の車椅子アクションは見事そのもの。また、ジェイソンを思わせるホッケーマスクのような兜に、全身装甲という凪のスタイルは、インパクト絶大。

殺し屋というよりアメコミのダークヒーローといった凪のスタイルは、一際目をひく。闇に生きる殺し屋……と言うには激しすぎる見た目と闘い方には冷静に考えると疑問も浮かぶが、実写と違って、表現の制約を物理的に受けない漫画ならではの面白さとも呼べなくない。『戦車椅子』は漫画の自由さをフルに発揮した作品と言ってもいいのではないだろうか。

フルアーマー戦車椅子に挑むのは?

戦闘用にカスタムチューンされた「戦車椅子」を駆り、時に激しく、時に繊細に「仕事」をこなしていく主人公、凪。そんな凪の前に立ちはだかる強敵たちも曲者揃いだ。例えば、特殊なドーピングによってパワーアップし、現金輸送車をパンチ一発で半壊させる強盗団のボスや、狙撃に取り憑かれたレールガン使いなど、強キャラすぎる個性豊かな敵たちがどんどん投入されるのも、本作の見どころだ。そんな「強敵」たちと凪がどう渡り合っていくのか、予想しながら読むのも楽しいだろう。

(序盤は割とあっさり決着がつくことも多いが、強引ながらシャレの効いた力技がまた面白い。この辺は実際に作品を読んで確かめてほしい)主人公たちが殺し屋、しかも妹の静は兄を回復させることにしか興味が無く、積極的にターゲットを兄にけしかける。その上、敵も曲者ばかり……といった有様なので、本作は基本的に倫理観がブッ飛んでいる。

縦横無尽に駆け回るエキサイティングな作品

そんな倫理観がぶっ飛んだヤツらの戦いがまともなわけはなく、正直、グロテスクですらあるのだが、不自由な身体を物ともせず、敵を薙ぎ倒していく主人公の姿はどこか爽快感がある。ストレスが溜まった時、何か激しいアクションでスカッとしたい時など、漫画『戦車椅子』を読んでぶっ飛んだヤツらのバトルを楽しんでみてもいいかもしれない。

今回ご紹介した『戦車椅子』は、インパクト絶対なスタイルの主人公が、サイバーパンクな世界を縦横無尽に駆け回るエキサイティングな作品だ。
漫画表現をフルに活かしたアクションも面白く、読み応えがある。
どこか心の琴線に触れた方はぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。

著:やしろ学
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戦車椅子-TANK CHAIR- (C) やしろ 学 講談社

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