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あなたもタヌキに詳しくなれる!化けタヌキにまつわる雑学!

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皆さんこんにちは、2月になりましたね!
2月といったら節分にバレンタイン・デーがメインイベントですが、他にも「初牛」といった日本特有のイベントがあったりします。

目次

初牛とは?

「初牛」とは2月最初の「牛の日(2022年は2月10日)」で、この日には稲荷神社に油揚げを捧げていなり寿司を食べる習わしがあるのです。

というのも京都を代表する神社・伏見稲荷のご祭神、宇迦御魂神が初めて伊奈利山に降臨したのが「牛の日」だからです。
宇迦御魂神が農業の神様でもあるため、「初牛」は豊作祈願と結びつき、稲荷信仰の人気もあってかなり普及しました。

ならば今回のテーマは「キツネ」と思われた方、残念ながら違います。
今回はあえて「キツネ」の対である動物、「タヌキ」の妖怪にまつわるトリビアについてご紹介していきましょう!

タヌキはみんな「化け狸」?

「タヌキの妖怪」と言えば人間に化ける・化けて人を驚かせる・なんだか憎めないといったイメージがあるかと思います。
こうしたイメージの源は「化け狸」から来ているからでしょう。
「化け狸」とは文字通り、歳を取って妖怪にふさわしいほど力をつけたタヌキを指しています。
「歳を取ったことで力をつける」という意味では猫又や妖狐といっしょです。

そういった意味では人間に化ける・化けて人を驚かせるという行為は理解できます。
けれども「なんだか憎めないというイメージはどこから生まれたのか?」といったら、いつぞやの記事で語ったように

「キツネよりもタヌキのほうが身近な存在だったからじゃないか?」
という説ともう一つ、「中国の教えの影響」が考えられます。

そもそも「動物が化ける」という考えは中国から渡来したものだとされており、そのうちの1つに「狐は神聖な生き物でもある」というものもあります。

もちろん九尾の狐もとい妲己と同じく、中国でも「狐は魔性である」とも考えられていますが、ここで見逃せないのは「黒狐」の存在です。「黒狐」とは黒い毛並みをした狐で、中国の文献「三才図会」によれば王が太平を為した時にあらわれる神獣だとされています。

そうでなくても荼枳尼天の使い・辰狐も(本来はジャッカルであるものの)狐と定められました。
つまるところ、「神聖な生き物が失敗するなんて想像できない」からキツネは化けるのが上手で、反対に身近な存在があるがゆえに間抜けな所も知っているタヌキには憎めないイメージがついたのだと思います。

筆者の推しタヌキ「キュウモウ狸」

タヌキの妖怪で有名どころを挙げると佐渡(新潟県)の団三郎狸・香川県の太三郎狸・伊予松山(愛媛県)の隠神刑部狸などたくさんいますが、このメンツを押しのけて筆者ナンバーワンのタヌキは「魔法様(キュウモウ狸)」です。

魔法様(キュウモウ狸)は岡山県で言い伝えられている化け狸で、元の名前は「キュウモウ狸」、牛馬の守護神となってからは「魔法様」と呼ばれるようになりました。
化け狸が信仰の対象になるのは珍しくないものの、魔法様(キュウモウ狸)は他のタヌキたちにはない特徴がいっぱい詰め込まれています。

そもそも魔法様(キュウモウ狸)は日本で生まれ育ったタヌキではなく、海外からやってきたタヌキです。
キリスト教の宣教師たちが日本にやってきた時期に彼らに混じって日本に来た魔法様(キュウモウ狸)は日本を放浪した末、廃坑になっていた加茂の銅山を住処にします。

そこを大層気に入った魔法様(キュウモウ狸)は人間に化けて田植えを手伝ったり、盆踊りを踊ったりしたものの、誰もが「あ、魔法様(キュウモウ狸)だ!」と分かったそうです。

というのも魔法様(キュウモウ狸)は人間に化けると、「口が鋭い」、「口ひげが濃い」、「顎が細い」、「下半身が短い」といったようにおかしな格好になるからです。

正体がバレる度に魔法様(キュウモウ狸)は「スマン、スマン」と言って逃げ出し、人を傷つけるような悪さをしませんでしたが、犬を連れてタヌキ狩りをした人間には容赦はなく、あとでその人間の家を放火したそうです。
とはいえ放火するのはある意味当然であったため、付近の村人たちは退治するようなことをしませんでした。

そんなある日、魔法様(キュウモウ狸)は村人たちに良くしてくれたお礼を告げると「これからは牛馬を守る、それから火難盗難があれば知らせる」と誓ったと言います。
以降、村人たちは魔法様(キュウモウ狸)を祀ったそうです。

別の説では「悪戯が過ぎたため、牛馬を守る事と火難盗難を知らせる事を誓った」という説もありますが、いずれにしても魔法様(キュウモウ狸)を祀った吉備中央町の火雷神社は地元民からは「魔法宮」と言われています。

また同じく吉備中央町の「久保田神社」には火雷神社のキュウモウ狸と地元のムジナが結婚し、その子供が魔法様だとか。
諸説あるものの、こんなにも愛らしいタヌキは魔法様(キュウモウ狸)以外いないでしょう。
ちなみに魔法様(キュウモウ狸)の「魔法」の由来は全くの謎らしいです。

どうしてタヌキの妖怪たちは西日本ばっかりなの?

化け狸たちが親しまれている土地は四国や中国地方など西日本ばかりとなっています。
その理由・・・というべきか、西日本にタヌキが多い伝承として

  • 蒙古襲来で戦った伊予水軍の将・河野通有を化かそうとした神狐が失敗し、命を助けるかわりに四国から狐を追い出すように命じられたから
  • 弘法大師がずるがしこくなった狐を懲らしめるために追い出した
  • 楠木正成を追い詰めた将・大森彦七が配下の狸たちを連れてきたから

などが挙げられます。

面白いのはどんな説であれ、歴史的な偉人が関わっていることですね。
その因果関係は分かりませんでしたが、もしかしたらタヌキは私たち現代人が思っているよりも昔の人たちに愛されていたのかもしれません。

最近、絶滅危惧種にハマりましたが、絶滅した経緯をする度に人間を止めたくなります。

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