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シンギュラリティ(技術的特異点)とは?その内容と可能性

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発達しすぎたAIが人間に反旗を翻す『ターミネーターシリーズ』。
人間が機械の電池となり、仮想現実の世界に閉じ込められた未来を描く『マトリックス三部作』。
静かに乗組員を殺すAIが登場する『2001年宇宙の旅』。

これらの映画は、多くの人の心をくすぐり、惹きつけて離さない作品群です。これを読んでいる人の中にも、こうした作品を見て虜になった人もいることでしょう。

では、こうした映画で描かれた未来が現実に起こるとしたら、どうでしょうか。それを説明する用語が、「シンギュラリティ(技術的特異点)」です。
この記事では、そんなシンギュラリティについて解説していきます。

目次

シンギュラリティとは?

「シンギュラリティ」という言葉の意味を知っていますか?

この言葉はアメリカのAI研究の権威、レイ・カーツワイル博士たちが提唱したIT用語の一つであり、「AI(人口知能)が人間の知能を超えたとき」その時点を指します。現在では2045年に起こるとされる説が有力であり、多くの研究者の注目を集めています。

科学技術が進歩した現代。AIの研究も日進月歩で進んでいます。それがそのまま進むと、開発者である人間よりも遥かに賢いAIが生まれる可能性が高まります。そして、そうなってしまったらAIが人間に与える影響は計り知れません。また、人間がAIの行動を予測したり、制御したりすることも難しくなります。人間の生活が、大きく変化するのです。

最悪の状況の例えではありますが、映画「ターミネーター」に登場するAI、スカイネットを想像すると分かりやすいでしょう。

シンギュラリティの利点

SF映画などの影響から、恐ろしく感じてしまうシンギュラリティ。しかし、この概念の実現は、決して悪いことばかりではありません。
この項で、シンギュラリティが起こることによって得られる利点を見ていきましょう。

医療技術のさらなる発展

以前は治らなかった病気が、現代では治すことができるようになってきています。シンギュラリティの実現により、医療技術の発展がさらに加速していくと考えられています。
特に臓器移植の分野では、シンギュラリティにより大きな恩恵を受けられるでしょう。

現在、臓器移植を待っている人は多いものの、ドナーは不足しています。また、人工臓器の研究も進み、一部実用化しているものがあるにせよ、未だ研究途上にあります。

シンギュラリティにより人工臓器の研究が進むことで、こうした臓器移植の問題を解決することができるでしょう。また、悪くなった臓器を定期的に取り換える手術を行うことで、人間が限りなく不死に近い存在になることも考えられます。
不老不死が良いことかはわかりませんが、大昔の人々が憧れたその存在に、人間が到達するのかもしれないのです。

労働からの解放

仕事が大好きな人もいると思いますが、多くの人にとって、労働は大変なものです。シンギュラリティが起こると、人間が労働から解放されるかもしれません。

そもそも、現在人間が担っている職種の中には、近い将来AIにとって代わられる(人間の職業ではなくなってしまう)ものがあると考えられています。その代表はタクシードライバーやスーパーなどのレジ係。自動運転技術の進歩やセルフレジの普及などを考えると、より現実的な未来として感じ取れることでしょう。

そして、AIの進化がさらに進むと、人間の手や頭脳を必要としなくなる業種がさらに増えていくはずです。その結果、人間は労働から解放され、機械やAIが稼ぐ金銭を分配することで生活できるようになります。また、一定の生活費を政府が国民に支給する「ベーシックインカム」が導入される、との考えもあります。

シンギュラリティの問題点

次に、シンギュラリティによってもたらされる問題点を考えていきましょう。これには様々なものがありますが、代表的かつ、わかりやすいものを挙げてみました。

経済格差の進行

かつては「総中流」だった日本でも、昨今は経済格差が問題となっています。シンギュラリティが進むことによって、さらに経済格差が広がる可能性があるでしょう。

先の利点で述べたように、シンギュラリティが起こるとベーシックインカムを導入する国が増えることでしょう。もしそうなれば、労働の負担なく生活することが(理論上)可能となります。しかし同時に、経済格差がさらに広がる原因ともなるでしょう。
ベーシックインカムとはそもそも、一定の収入を保証することにより、経済格差を縮めるためのものです。しかし、シンギュラリティが現実となった状況では、全く異なる結果となる場合があります。

シンギュラリティが現実となった場合、失業してしまう人が必ず発生します。それと同時に、以前と変わらず雇用される、もしくは、金銭を稼ぐ方法がある人もいるはずです。ベーシックインカムしか収入の無い人と、それ以外の収入を得られる人。これは、総収入の面において大きな違いをもたらすでしょう。

因みに、クリエイティブな仕事はAIに取って変わられにくいと言われています。心配な人は、今から対策を取るようにしておきましょう。

人類滅亡の可能性

「AIによって人類が滅ぼされる」。これこそ、シンギュラリティの問題点として、最も大きなものではないでしょうか?

これまで『ターミネーターシリーズ』や『マトリックス三部作』などにおいて、機械と人間が対立する未来を描いた映画が数多く発表されてきました。また、その反対で、人間と同じ感情を持つAIの悲哀を描いた作品も、多く存在しています。その有名なものが、映画『A.I』や、ゲーム作品である『デトロイト』という作品です。

これらは一見、現実味の無いことのように思えるでしょう。しかし、AIが人間以上の知能を得ることができるのであれば、決して夢物語で終わらないものでもあります。

シンギュラリティが起こった場合、AIの思考は人間に読むことができません。自分よりも遥かに高度な思考をしているためです。その結果、AIが人間を滅ぼすという結論にいたったとしても、それを阻止することはできないでしょう。
これまではSFの世界でだけ描かれた人間の終焉。それは、人間が開発したAIによってもたらされるかもしれません。

シンギュラリティが起こる可能性

ここまで、色々な点を考えてきたシンギュラリティですが、実際に起こるのでしょうか?その可能性について、考えていきましょう。シンギュラリティが実際に起こるかどうか。
それは、2つの条件を満たすかどうかにかかっています。それぞれを見ていきましょう。

ムーアの法則

シンギュラリティを起こす1つ目の要因。それが「ムーアの法則」です。これは、1965年にIntelの創始者であるゴードン・ムーアによって提唱されたものです。

「ムーアの法則」をわかりやすく説明するならば、「半導体の性能が短期間で著しく向上し、コンピューターと人類の立ち位置が変化する」と言うものです。半導体の性能は、コンピューターの性能に直接的に影響するもの。そのため、こうした概念が生まれたのでしょう。
しかし、半導体の研究は費用がかさむもの。また、これ以上の技術的進化は現時点では難しいとされています。

そのため、「ムーアの法則」が実現する可能性は、かなり低いと言われています。

収穫加速の法則

「収穫加速の法則」は、シンギュラリティを考えだしたレイ・カーツワイル博士が提唱した法則です。

この法則は、「1つの発明がもう1つの発明と結びついて、さらなる重要な発明に繋がる」というものです。重要な発明に必要な時間を短くし、さらなる発展をもたらします。。それが連続した結果、シンギュラリティが実現するのです。

この法則は、「ムーアの法則」の適用範囲を半導体からさらに広げたもの。このことから、シンギュラリティの実現には批判的な意見も多くあります。しかし、「可能性がゼロ」ではないと言えるでしょう。

まとめ

シンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれる概念を説明してきました。心躍る未来や、その反対に恐ろしい未来を見た人がいることでしょう。
技術の発展は、私たち人間に大きな利益を生み出しました。しかし、それと同時に問題が起こるのも世の常です。全ての事象を広い視点で見て、一方的な判断をしないようにしましょう。

シンギュラリティが起こるかどうか。それは、現時点はでは分かりません。しかし近い将来、AIの発達により私たちの生活が変わるのは確実です。
その時に備えて、様々な知識を蓄えておきましょう。

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