イギリスの国防省が、2108年7月16日、次期戦闘機の「テンペスト」の開発計画を発表しました。現在の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の後継機として、2035年までの実戦配備を目指す計画です。
今回の次期戦闘機「テンペスト」の開発計画は、世界最大規模の航空見本市「ファンボロー国際航空ショー」に合わせてイギリス国防省が構想を披露したものです。会場にてたウィリアムソン国防相が会見を開き、「英国は1世紀にわたって戦闘機分野で世界のリーダーだった。今後もそうあり続けるための戦略だ」と述べました。
イギリス政府はまず20億ポンド(約3000億円)を投入して調査研究を進めて、20年末頃までに開発計画の概要を固める模様です。開発には、英防衛大手企業のBAEシステムズ、英航空機エンジン大手のロールス・ロイス、イタリア防衛企業大手のレオナルド、欧州ミサイル大手企業のMBDAが加わっています。
新型機では通常の有人飛行のほかに、ドローンとして遠隔操作による無人飛行も可能なっものにする方針だといいます。以前、戦闘機の開発をを巡ってはドイツとフランスが2017年に新型機を共同開発することを合意しています。イギリスは、このドイツとフランスの連合に加わっておらず、2019年3月に欧州連合(EU)からの離脱を控えている状況下、将来の戦闘機戦略の方向が注目を集めていました。
ウィリアムソン国防相は、この次世代戦闘機の開発について「我々は友好国との協業にオープンだ」とも述べており、他の国との共同開発を重視する考えを示しました。ロイター通信によれば、イギリス空軍の幹部は、スウェーデンや日本と開発に向けた話し合いをしたことを明らかにしているそうです。
イギリス国防省によると、イギリスの戦闘機産業の年間売上高は60億ポンドを超えており、過去10年に渡り防衛輸出額の80%以上を占めているといいます。武器輸出を念頭に置いた開発となりそうですね。
eyecatch credit: 作者 Vladimir Korolkov [Public domain], <a href=”https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Eurofighter_typhoon.jpg”>ウィキメディア・コモンズより</a>
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