日帰り登山も楽しいですが、それにテント宿泊を組み合わせたテン泊を登山に挑戦してみませんか。
テン泊登山とは
日帰りで登ることが不可能な山、または山小屋がない山ではキャンプする道具をザックに詰め込んでテント宿泊をする必要があります。
登山をする方の呼び名はこれを簡単にテン箔ということが多いです。
普通のキャンプで使う道具より、テン泊で使う道具はかなりコンパクトになります。特にテントや寝袋は軽量のものが必要になります。
また炊飯道具や燃料、食料、水、照明器具、着替えなど衣食住に関するものはすべてザックの中に詰め込む必要があります。
テントと寝袋について
テントと寝袋については重量に関して、前者が2㎏前後、寝袋は1㎏以内が望ましいです。コンパクトにまとめるために圧縮袋を使用することもひとつの手です。
テント
テントは通常のキャンプで使うものは使用できません。1人用か2人用の軽量なものが必要で、なるべくなら一体型ではなくフライシートが付いた2重のもの、そして空気穴が付いたものが望ましいです。2重のものが必要な理由はテント内が濡れるのを防ぐため、また空気穴はテント内で調理が必要な場合に一酸化炭素中毒を防ぐためです。
寝袋
寝袋はマイナス10℃対応位のものが望ましいです。またインナーシェラフ、シェラフカバーなどを持つと予想される山の状況に対応できます。
時に寝袋はテントをはるかに超える値段の場合もありますが、快適な睡眠を得るためにはある程度の出費は覚悟したほうがいいと思います。
炊飯道具や燃料について
シングルバーナー
シングルバーナーは必須です。寒い時にはテント内でストーブの代わりにも使うことができます。折りたたむことができるコンパクトなもの、そしてブースターが付いたものが望ましいです。ブースターが必要なわけは、標高が高い高地では沸点が下がるので、火力の劣化を防ぐ為です。
燃料
シングルバーナーのメーカーのガスが望ましいです。必ず満タンのものを用意するか、予備を用意したほうがよいです。
その他
水
水は最低限必要な量を持っていきましょう。山によっては湧水が手に入る場合があるので、余分な水をザックに詰め込むことで体力が奪われる場合があります。
食料
レトルト類、乾燥食材などが望ましいです。シリアルやチョコバーなどがあると登山中の栄養補給にもあります。アミノ酸粒剤などを持っていくと体力回復にもつながります。
照明器具
ヘッドランプは必須です。通常のキャンプで使うランタンは邪魔になるので、ミニランタンがひとつ持つか、もう一つヘッドランプを用意してテント内の照明に使うという裏技もあります。
地図
地図は必須です。山系の大きな地図と国土地理院発行の等高線が書かれた詳しい地図の2つを用意しましょう。
時に必要となるもの
アイゼン、手袋、カイロなど山の状態に応じて用意しましょう。
以上、テン泊で必要なものを挙げてみました。
初めてのテン泊は思った以上に荷物が多くなりがちです。2,3回と回数を重ねるうちに必要なものと不要なものがわかるようになり、徐々に荷物は減っていきます。
頭上に広がる星一杯の夜空、澄み渡った早朝の空気など日常では味わえないテン泊にあなたも挑戦してみませんか。
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