これは短命に終わったけれど、迫力満点で意外に面白かったミリタリー・アクションドラマです。
このドラマの主人公たちは、ワシントンDCのアメリカ国防情報局(D.I.A.)副長官であるパトリシア・キャンベル(アン・ヘッシュ)とその直属の特殊部隊です。
地上部隊は、リーダーで爆弾処理専門のアダム・ダルトンと女性スナイパーのジャズ、衛生兵のマクジー、エンジニアのプリーチ、中東系で潜入専門のアミールのエキスパート4人が、テロの阻止から人質奪回、暗殺までなんでもこなす有能ぶりを発揮していました。
女性が実戦に参加するなんてと言われたのはついこの間のことのような気がしますが、この特殊部隊にはラテン系女性でフランス語やアラブ語も堪能、ものすごく負けず嫌いのスナイパーのジャズがいるのです。
そして、シリア生まれでアラブ語はもちろん中東情勢に詳しいアミールもいます。
このチームは様々な人種がいて、色々な経験をしているのも考えさせられます。
ハイテクのご時世なので、任務執行中もワシントンDCの本部の2人の分析官らと通信衛星などで繋がっていて、副長官とのやりとりもあり、分析官たちは情報収集にも余念がなく、現場と本部の絆も万全のようでした。
パトリシア副長官はシングルマザーで息子が戦死したばかりで心に痛みを抱えているというのも、現在戦争中のアメリカ人視聴者の共感を呼ぶ設定ではないかと思いますが、このパトリシアはかなり気が強く毅然としていて、なんとしても部下を守るという男前な対応がすごいです。
普段はトルコの基地の倉庫みたいなところでビールを飲みながらのんびり蹄鉄投げとかをやっているチームですが、いざ出陣となるとものすごく頼りになります。
また仲間意識が強く、仲間の一人が敵に捕まったときは、いったんは引き上げても必ず取り戻す、副長官もたとえ規律違反を犯しても部下を助けようとするところは泣かせます。
もちろんぎりぎりのところで助け出されるのはお約束ですが。
このドラマは13話で、ドラマとしては短命なシリーズですが、ミリタリーファンにはお勧めです。
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