「ザ・ラストシップ」は、アメリカで2014年に製作され、5年続いたテレビドラマシリーズです。
原作はウィリアム・ブリンクリーの1988年の小説、製作は「ザ・ロック」「パールハーバー」などのマイケル・ベイ。
アメリカ海軍全面協力で製作されています。
このドラマのストーリーは、トム・チャンドラー中佐が艦長を務める、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦ネイサン・ジェームズ号が、北極海で無線封止の中で、4か月にわたり極秘の任務中から始まりました。
なんと彼らの知らない間に、風邪に似た症状の疫病が世界中に大流行して、アメリカ本土はおろか世界中が世紀末の無秩序な状態となっていました。

艦長らにも秘密にされていたけど、ウィルス学者の女性博士が、この病気のワクチン開発のために北極でウイルスの始原株を手に入れるのがこの船の目的だったのでした。
4か月の間にすっかり世界が変わってしまったのでした。
そういうわけで、この船の中のラボで女性博士が助手と一緒に必死でワクチンを開発することになり、艦長以下、乗組員たちは故郷に残した家族を心配して連絡を試みつつ、ワクチン開発研究を狙ってロシア船が襲って来るのを撃退しなければいけない。
そのような中で、ワクチン開発研究のための野生の猿を調達するのに危険を冒して上陸したり、武器や食料の調達などのために上陸して戦うなどと、毎回、生き残るため、そして世界を救うための孤独な戦いをすることになるのでした。
ドラマの撮影には、実際のアーレイ・バーク級駆逐艦ハルゼーなどが撮影に使用されていて、もちろん、アメリカ海軍の全面協力で製作されています。

戦闘シーンも豊富で、機関銃でバンバン敵を撃ち殺すわ、サバイバルナイフを使っての戦いもあり、後ろから忍び寄って首をへし折るなど、海軍の兵隊はまじで容赦ないし、また味方のレギュラーだと思っていた下っ端の兵士もけっこうあっさりと殺されてしまうのがこわいです。
しかしブリッジでもどこでも、女性兵士が重要な役目をはたしていて、妊娠中の兵士もがんばっているのがすごいです。
それにこのチャンドラー艦長役の俳優さんは、なかなかのイケメンですが、今までは、女たらしのかなりいやらしいにやけた医者とか弁護士などの役が多かったのに、硬派のビシッと決まった艦長役が決まっていて、同じ俳優とは思えないくらいです。
そして、この艦長ときたら、まるで「スタートレック」のカーク船長のように、毎回必ず危ない上陸任務に出て行くので何かあれば船はどうなるんだと心配になるほどです。
そして元刑事でその後海軍に入隊したという艦長より年上の副長が留守を守っています。

このスラッタリー副長役は、アメリカドラマの「チャック」でもお馴染み、ケイシー大佐だったアダム・ボールドウィンで、刑事か軍人役がぴったりです。
大柄で、存在感があって、じつに頼もしい艦長補佐であります。
「ザ・ラストシップ」海軍好きなミリタリーファンにはぜひおすすめいたします。
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