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小林源文先生の「タイム・トルーパー」

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皆さんこんにちは、今回の小林源文先生の作品を紹介したいと思います。
今回の作品は、小林先生の作品の中では、SFチックなノリで描かれ、第二次世界大戦の裏側で活躍する未来の兵士達の戦記譚である「タイム・トルーパー」を御紹介します。物語の舞台となるのは、西暦1944年6月6日。

後の世には、Dデイと呼ばれる、ヨーロッパ解放の切っ掛けともなる、運命の日に、遥か未来である西暦2100年の世界から訪れた、国連軍ユニオン・フォースの精鋭第124軌道降下兵中隊A分隊達。
シャトルによる降下訓練の筈が、深夜のノルマンディーへと上陸してまい、それは連合軍による?デイ開始直後の瞬間でもあったのです。

(C) タイム・トルーパー 小林源文戦場戦記シリーズ 小林源文 SBクリエイティブ

これは訓練の一環だと、自分達が過去の世界へと飛ばされてしまった事に気づかない面々達。
月面ではない、草と木と酸素のある地球型の惑星に戸惑いながら演習の一環なのかと疑う彼ら。

そんな中で、連合軍の砲撃が始まり、彼らの乗っていたシャトルは破壊され、通信を行うも、電波は旧式のラジオ通信のみ。
情報を確認しようとする中で、携帯していた電子機器の中に、司令官と、見慣れない老人のメッセージが添えられていたのです。

そう、彼らが訪れたのは、紛れもない1944年のノルマンディー。

彼等の任務は、ドイツ軍が開発しようとしていた核兵器の破壊であり、老人は、部隊員の一人である、ボブの子孫であり、歴史に存在しなかったドイツの兵器を破壊する為に、未来から隊員が来たと、驚愕の事実を知らされてしまう彼ら。

(C) タイム・トルーパー 小林源文戦場戦記シリーズ 小林源文 SBクリエイティブ

未来を変えてはいけないと、史実通りに送り込まれた彼等は、ドイツが開発しようとする核兵器を破棄する為に奔走する事になってしまいます。
しかし彼らの持つ、超兵器を狙うドイツ軍と連合軍に追われ、彼等は無事に任務を果たす事ができるのでしょうか?と、SF映画のノリで綴られる今作。
未来から訪れたレーザー兵器を使い、未来の化学兵器を持つ彼らが織り成す、世界大戦の裏側で起きた、ドイツの核開発を止める為に、歴史を引っ掻き回していく彼ら。

未来人ゆえに、過去の世界を不思議に想いながら、少しずれた視線でマイペースに過ごしながら、ドイツ軍を翻弄していく彼らの活躍が楽しめる、SF戦記ものである今作。タイムスリップ戦記好きな人におススメしたい名作です!

 

いば・よしあき
無双系な物語はとても好きで、特に超兵器を持って敵を倒していくのは爽快感があり無敵な主人公に憧れたりもしますが、当の本人はいたって普通にライターなので宜しくお願い致します。
(C) タイム・トルーパー 小林源文戦場戦記シリーズ 小林源文 SBクリエイティブ

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