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タイタニック号にまつわる都市伝説をまとめてみた

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界隈では手垢が付くほど取り上げられてきたタイタニック号の都市伝説に関して丁寧(当社比)に触れ、紙面を埋めていく。
「こんな説あるんだ」「昔流行ったね懐かしいな」捉え方はそれぞれだと思うが、なぜこの陰謀論は広まったと思う?

目次

タイタニック号とは

タイタニック号とは20世紀初頭、ホワイト・スター・ライン社により製造された、当時世界最大と謳われた豪華客船だ。
同名の映画が世界的にも有名で確固たる知名度を誇るタイタニック号、映画を見たことがある者も否な者も、その船の末路は知っているだろう。客船タイタニック号は1912年4月14日、処女航海中に氷山接触が原因の海難事故により、1500人近くの犠牲者を出し沈没している。

タイタニック号にまつわる都市伝説

テレビでも何度か取り上げられたことがあるため、この客船に関するいくつかの都市伝説を知っている人も多いことだろう。
「沈没事故は予言されていた」「沈没事故を予言していた小説が存在する」・・・タイタニック号が沈没する14年前に、事故に酷似した客船沈没の描写がある小説が出版されていたという話。実際はタイタニック号事故後に内容が事実に寄るように加筆修正され再刊されたものが広まった、といわれている。

タイタニック号に積んでいたミイラの呪いにより沈没事故が起きた

エジプトのピラミッドで眠るミイラには墓荒らしを成敗するために呪いがかけられているといわれることもあるが、その採掘されたエジプト王家のミイラをイギリスからニューヨークへ移送するのにタイタニック号を起用、同船はミイラの呪いで沈没したとする説。

筆者が若輩の頃調べた文献には「タイタニック号に乗ってたのはツタンカーメンのミイラ」とあって違う意味で度肝を抜かれた記憶がある。今調べると内容は辻褄が合うように随所整えられているが、タイタニック号でミイラを移送した正式な記録は無い。
こうして挙げるだけでも選り取り見取りあるが、中には陰謀色の強い説も存在する。

タイタニック号すり替え説

「沈没した客船はタイタニック号ではなかった」・・・数ある説の中でも強烈なインパクトと謎の説得力を誇る。都市伝説系のテレビ番組で紹介されたこともあるため知名度もそれなりに高い。

当時ホワイト・スター・ライン社はタイタニック号より前にオリンピック号というほぼ同時期に竣工された客船を所有していた。タイタニック号はオリンピック号の改善点を取り入れ多少の変更点があったが、写真や資料が混同して紹介されるほどには2隻の外装は似通っていた。

タイタニック号が処女航海に出る直前のタイミングで他船との衝突事故を起こし修理を必要としていたオリンピック号、そこで画策されたのが、「タイタニック号の代わりにオリンピック号を沈め、乗員乗客への損害賠償を支払って余りある多額の保険金を手に入れようとする」客船すり替え計画だった。この説の根拠として「当時タイタニック号に乗る予定だったホワイト・スター・ライン社の重要人物やその関係者達が当日突然キャンセルしている」「修理を終えたオリンピック号の外装の窓の数がタイタニック号と同数」などが挙げられている。

この説に関してホワイト・スター・ライン社はもちろんだが否定、専門家も「いくら同型船でも複数相違点は存在し、全てを完全に隠ぺいするのは不可能だろう」と考えられており、しかし説のそれらしい筋書や信憑性から、現在も都市伝説として囁かれている。

まつわるいろいろ

タイタニック号にまつわる都市伝説は荒唐無稽なものから信憑性を問うものまで幅広く存在している。上記に挙げた説の数々は他方でも頻繁に取り上げられてきたもの達なので、そういった界隈に明るい読者諸君の中には「そのネタ知ってるよ」という者も多かっただろう。

またその中でも特に好奇心の強い者は
「なぜこれらの説は広まったか」
「なぜタイタニック号沈没事故に陰謀論が付随したのか」
と思うことだろう。

タイタニック号に限らず他の題材にもいえるが、ある程度の知名度を有し、秘匿された情報がある事柄の傍らには都市伝説、陰謀論が根付きやすい。大海に浮かぶ船とは密室と同義だ。

一般に知ること・見ることのできなかった部分、開示されなかった部分に人は「知られては困る後ろめたい事象」を意識する。「事象を糸引く首謀者の存在」に畏怖と疑心を抱いた説を唱えた時、浪漫を含んで伝播する都市伝説とは異なる性質を持った陰謀論が爆誕する。

すり替え説が広まったことで得をしたのは何者か・・・・実際に起きた事故に関する事なので配慮を欠かさない事、あくまで都市伝説として扱う事を大前提としたうえで、是非とも考察してみてほしい。

※画像はイメージです。

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