東京の地下鉄は核シェルターである、そんな都市伝説を聞いたことはありませんか?
「そんなのあるわけないじゃん!w」と思われるかもしれませんが、この都市伝説は2022年2月、ある出来事によって再燃しました。
都市伝説とは怖いけど、どこか嘘っぽさがあるもの・・・しかも昔、流行った都市伝説がまた盛り上がったのは何故なのか。
今回は東京の地下鉄は核シェルター説について解説していきましょう。
千代田線は核シェルターである???
東京メトロ千代田線、通称・千代田線。
東京の地下鉄のひとつで、明治神宮や上野動物園といった観光スポットに行くときにお世話になる路線です。
そんな千代田線の停車駅のひとつ、国会議事堂駅が核シェルターだという都市伝説があります。
その理由は深すぎるから。
通常、地下鉄の深さは平均15mで、これは他の路線や同じく地下に建設されたものやらの都合によります。
しかし国会議事堂駅の深さは38m近く。
高さに置き換えると15mはビル4階、38mはビル十数階です。
違いが一目瞭然ですね。
核シェルターは核攻撃用のシェルターですし、ミサイルが地上に着弾しそうになったら地下に逃げ込むことは正式に推奨されています。
それに国会議事堂駅はズバリ国会議事堂がすぐそばにあるわけですから、地下鉄の深さも相まって政府の要人の緊急避難場所に見えなくもありません。
ですが結論から言ってしまうと、核シェルターとして千代田線はナンセンスです。
その根拠となるのが2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻で明らかになりました。
本当の核シェルターはとっても深い
2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻した時、首都キーウの市民は地下鉄に避難しました。
これについてはニュースで見た人もいるんじゃないでしょうか。
ミサイル攻撃を思えば、地下鉄に避難するのは当たり前ですが、キーウの市民が地下鉄に逃げ込んだのはそれだけではありません。
実はキーウの地下鉄の深さは約100m!
千代田線よりもとっても深いんですよね。
「どうしてこんなに深いのか?」と思う方もいるかもしれませんが、国外で核攻撃に備えるように地下鉄を建設するケースはたくさんあります。
キーウの場合は冷戦時代、世界が東西に分かれて核の存在をお互いにつつき合っていたため、地下鉄をとても深い位置につくったという背景があります。
大げさかもしれませんが、核攻撃から避難するためにはこれぐらいはしなければ生き残れません。
ちなみに核シェルターは地下鉄とは空気の通りなどの構造も根本的に違ったりします。
いつの時代も核は注目されるもの
現在、世界に存在する核は1万3400発以上あると言われています。
そのなかで日本が気を付けなくてはならない核はロシアの水素爆弾ツァーリ・ボンバで、その威力は原爆の1500倍。
日本列島を吹っ飛ばす威力だとか。
こうなればもう核シェルターなど意味がありませんが、日本に照準が当たっている核はツァーリ・ボンバよりも出力がグッと下がります。
が、それでも原爆の330倍もあり、下手をしたら地上に巨大な穴をつくる可能性も十分あり得ます。
たとえば20メガロンの核であれば、最低で75m、最大で深さ90mに達する穴が出来ます。
もちろん地表は蒸発、放射線は言わずもがな。
熱戦だけでも地獄をつくるには十分です。
その恐怖がウクライナ侵攻でリアリティを増し、千代田線は核シェルターであるという都市伝説を再び盛り上がらせたのです。
その理由は
東京の地下鉄のひとつ、千代田線は核シェルターであると言われています。
その理由は千代田線の駅・国会議事堂駅がとても深く、政府施設に近いからです。
たしかにいざという時に避難場所として使えそうですが、ウクライナの首都・キーウの地下鉄と比べれば浅いですね。
本当に核シェルターであればもっと深いですが、この都市伝説が再燃したのは2022年から始まったウクライナ侵攻のせいですね。
こういうことがなければ一番だし、核シェルターだって無用の長物であるのが理想なんですけどね。
※画像はイメージです。
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