さて今回、私が皆様に紹介したいガンアクション漫画は、あの『血界戦線』で有名な、内藤泰弘先生の代表作品でもある『トライガン』です。
この作品は1995年に連載し、月刊少年キャプテンで連載されていた作品でした。
でも月刊少年キャプテンが休刊し、連載は中断してしまいましたが、のちにヤングキングアワーズで連載が再開され、瞬く間にアニメ化にヤングキングアワーズの看板作品として人気を博した漫画作品です。
現れる所に破壊を巻き起こす事から「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」として、人類から恐れられる無法者 ヴァッシュ・ザ・スタンピードを主人公に、殺さずを貫く優しきガンマンとして戦い抜く、そんなヴァッシュの活躍が爽快に楽しめる、痛快なガンアクション漫画です。
あらすじ
人類が新天地を求めて宇宙へと星間移動する時代を迎えた遥かなる未来の時代・・・
人類の希望だった筈の星間移動が失敗し、海がない乾いた砂漠の星へと人類が不時着し、厳しい熱砂の世界で人類は微かながらに繁栄を築いていました。
彼らが繁栄していたのは、地球の技術の結晶であるプラントと呼ばれる、あらゆるものを生み出す事の出来る技術の恩恵があったのです。
しかし全ての人が救われるわけではなく、いつしか人々には格差が生まれ、法は一部の権力者を守り、それ以外の地は強盗や盗賊が跋扈する無法の世界と化していたのです。
そんな混沌とした世界において、ある大事件が起きます。
それは・・・大都市が一夜にして跡形もなくに消滅し、住人全てが消え、崩落してしまった大事件。
その中心にいた、ヴァッシュ・ザ・スタンピードは高額賞金首として手配され、ならず者たちに狙われる事となる・・・
と、言った内容で物語は進んでいきます。
見どころ
この作品の見どころとなるのは何と言っても内藤先生の独特の表現である、ガンアクションに加えその世界観の設定や、主人公のヴァッシュや彼と共に物語を紡いでいく登場人物などにあります。
しかもトライガンの主人公であるヴァッシュは、凄腕のガンマンでありながらも人を殺す事を嫌い、どんな鬼畜な外道な悪党でも殺す事はしないと殺さずの主人公として活躍していきます。
その為に彼は誰よりも傷を背負いながら、優しさの無い荒野の世界で戦い抜く彼のカッコ良さがこの漫画作品の最高の見どころとなっています。
この作品ではガンアクションだけではなく、人間性を徹底的に表現している部分にも見どころがあり、人々の優しさや悪意などが事細やかに演出され、ただ悪党を倒すと単調な表現で経描かれては無く、実に奥の深い物語として読者を楽しませてくれます。
賞金首として人々から追われ、また異形の能力を持つが故に迫害されるも人々の為に優しく生きようとするヴァッシュの生き様と、彼に関わっていく砂漠の星へと人類が墜落してしまった事実など、物語が佳境になるにつれて目の離せない内容と、ただの面白い漫画ではなく読ませてくれる漫画作品でもあります。
近未来のガンアクションを堪能したい人や、また非常に熱い人間ドラマを堪能したい人におススメしたい作品です。
(C) トライガン 内藤泰弘/少年画報社
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