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一般人も利用可能?!アメリカ軍提供の情報で台風対策!

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日本はその地理的な環境から、毎年のように多くの台風に見舞われるありがたくない被災国であり、殊に夏場以降は警戒を怠れない季節だと言えます。
通勤や通学などはもちろん、農業や漁業などの分野では直接的な被害が懸念されることもあり、誰でもテレビやインターネットでの情報収集をされていると思います。

日本国内で流通しているこうした台風情報は、安全が優先される内容だけに国の機関である気象庁が発表する基本情報がベースとなっています。
しかし日本に居ながらにして気象庁の情報ではない台風情報を発信しているのが、アメリカ軍が設置している「JTWC」と呼ばれる組織で、一般人でも閲覧が可能です。

目次

アメリカの海軍と空軍とが設置したJTWC

「JTWC」とは英語のJoint Typhoon Warning Centerの頭文字を集めた略称で、日本語では「合同台風警報センター」と約されるアメリカ国防総省の管轄下の気象情報分析機関です。
「JTWC」としての設立は1959年5月ですが、後述する1944年・1945年等の台風により、艦艇その他に甚大な被害を被った経験からアメリカの海軍と空軍が合同で設置した機関が前身です。

前身機関は1945年6月にグアム島に設置されましたが、1991年1月に現在のハワイの真珠湾海軍基地内へと移設され、太平洋とインド洋での台風を始めとする気象情報を収集し発信しています。
アメリカの海軍と空軍が設置した機関であることから、もちろんその目的は自軍の作戦行動を円滑に実施する事にあり、アジア各国に駐留する軍や国家機関の意思決定に用いられます。

image source:Naval Oceangrapy Portal

JTWCの気象情報の特性

「JTWC」の気象情報は、日本のテレビなどでよく耳にする「気象衛星ひまわり」などと同じく、宇宙空間に存在する人工衛星によって収集されたデータに基づいています。
相違点があるとすればその数であり、一説には2018年現在で約320個もの軍事衛星が地球を集会していると言われる中で、およそ半分をアメリカ軍が占めていると考えられる点でしょう。

これらの軍事衛星に加えてアメリカ軍が保有する地上のレーダーや、艦艇・航空機から収集される膨大なデータを統合して分析と予報が行われており、世界最大の規模だと言えます。

JTWCが設置された理由

「JTWC」が設置されたのは、太平洋戦争末期の1944年12月にフィリピン・ルソン島沖の海上において、航行中のアメリカ海軍艦艇3隻が台風の直撃を受けて沈没した事故の教訓からでした。
このときアメリカ海軍に大被害をもたらしたこの台風は「コブラ台風」や「1944年の台風」または時の指揮艦ハルゼー大将にちなんで「ハルゼー台風」とも呼ばれています。

そしてここでアメリカ海軍が被った被害は駆逐艦3隻が沈没、航空母艦を含む多数の艦艇が損害を受け、実に790人もの犠牲者を出す大惨事として記録されています。
沈没する艦艇まで発生した最大の理由は、アメリカ海軍のそれらの艦艇がこうした台風の事態を想定して建造されておらず、転覆しやすい構造であったと伝えられています。

逆に大日本帝国海軍は、これ以前に大きな台風による艦艇の被害を経験していたことと、既に制海権を消失してこともあり、1隻の駆逐艦が同台風に遭遇するも無事帰還しました。

JTWCを活用する方法

「JTWC」の気象情報はアメリカ軍が発信しているものですが、我々一般人も簡単に閲覧することが可能であるため、少し以前から一部の間で知られていました。

閲覧には「https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html」の「JTWC」のサイトにブラウザからアクセスするだけであり、日本の航空関連の企業などでも使用されていると言います。

このサイト上では台風の発生時にはおよそ6時間毎に最新の情報が更新され、進度や大きさ位置などの情報を確認することが出来ます。
日本でアクセスする場合に注意が必要となるのは表示上の時間であり、日本時間に換算するためには9時間を加算して見ることでその状態を確認することになります。

ただ例えばウェザーニュース「https://weathernews.jp/typhoon/」のサイトでは台風発生時の情報更新は1時間おきであるなど、その頻度には問題もありそうです。
それでも航空関連企業などで利用されているのは、日本の気象庁発表よりも先となる、数日後までの進路予想が提示されていることから重宝されている模様です。

image source:weathernews inc

またウェザーニュースは情報として早く、日本にフォーマットされ配信されるので精度は高いのですが、一つ問題点があるとすれば、「Adobe Flash Player」を利用している処です。(2020/08現在)
「Adobe Flash Player」は不安定さや、セキュリティーの問題などから、2020年12月31日をもってサポートが終了されてしまい、現状でもブラウザーやPC環境によっては利用ができない場合があります。

日本の「ウェザーニュース」、アメリカ軍提供の「JTWC」、両方を駆使し、台風の進路や勢力の事前情報の収集し、より迅速に判断し対処する事によって被害を最低限に防ぎ、台風シーズンを乗り切りましょう!

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