私が小学校3~4年生の頃の話です。
私には4つ年の離れた兄がいるのですが、二人兄弟ということもあり幼い頃からよく一緒に遊んでいました。
あれは確か夏の終わりか秋初めくらいだったと思います。

その日も学校が終わってから、家の前で兄と二人でドッヂボールの練習をしていました。
もう陽が落ち始めてきて少し空が夕焼け色になり始めていた頃でした。

うちは一軒家だったのですが、都心から電車で一時間ほどにある場所でして、周りは森があったり自然も豊かに残るようなところでした。
近所にも何件か家はあったのですが常に人が闊歩しているような事はなく、その日も私達の見える範囲には誰の姿も見当たらなかったと記憶しています。

丁度そろそろ家に入ろうか、という雰囲気が出始めたところでした。
一旦ボールを投げるのをやめ、何となしに集合した時です。
何かの気配でも感じたのか、二人同時に森のある方向を見たのです。

何かが飛んできました。
地平線といっていいか定かではありませんが、離れた場所にあるご近所のお宅、その向こうにちらりと見える森の木々、そのまた向こうの空からぐんぐんとこちらに向かって何かが飛んできたのです。
「それ」は、あっという間に私と兄のいる場所の上まで来て、そのまま頭上を通り過ぎてあっという間に小さくなり、逆方向の彼方へ吸い込まれるように消えていきました。

見えてから消えるまで体感的には5秒位だったのでしょうか。結構な速さがあったのではないかと思います。
「それ」はまんまるの真っ白な球状の物体で、表面にはバレーボールのような模様の切れ目がありました。

ぽかんとそれを見送り暫し沈黙の後、顔を見合わせて二人でげらげら笑いました。
本当にバレーボールそっくりの物体でしたので、なんでバレーボールが飛んでるんだって小学生の私たちには可笑しかったのでしょう。
ただ少し冷静になった後に思い返してみると色々不思議な点がありました。

まずそんなに長い距離を飛行するなんてバレーボールではない事は確実だという事。
ではラジコン?いやラジコンだとしても見える範囲の端から端まであの速さで飛行するのは無理だと思うし、モーター音などはなく全くの無音での飛行でしたので、ラジコンでもないでしょう。
後から少し気になるのは、全くの無音だったのに何故ふたり同時に同じ方向を見たのかという事。
また、バレーボールのような模様がぶれていなかったので、無回転で飛んでいたのかと思います。

高さは電信柱よりは高かったのですが、当時はほかに高い建物がなく正確な高さはわかりませんが、目視できる範囲でしたのでそこまで高度はなかったのだと思います。
幻でも見たのか、と一人きりなら思っていたかもしれませんが、兄と二人での目撃だったのでその線も薄いかと思います。

バレーボール型のUFOなんて存在するのでしょうか?
大人になった今でも何だったのかと、たまに兄との会話に出ます。

※画像はイメージです。

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